不信任のスウェーデン首相が辞任発表、議長が新政権樹立作業に

６月２８日、スウェーデンのロベーン首相（写真）は辞任を発表し、議会議長に後任首相の選任を託した。ストックホルムえ撮影（２０２１年　ロイター/TT News Agency/Stina Stjernkvist）

［ストックホルム　２８日　ロイター］ - スウェーデンのロベーン首相は２８日、辞任を発表し、議会議長に後任首相の選任を託した。

議会は２１日、ロベーン首相の不信任案を賛成多数で可決。首相は新政権樹立作業を議長に委ねるか、解散総選挙を行うかを２８日深夜０時までに決めることになっていた。

ロベーン氏は記者会見で「首相職の解任を要請した」と述べた。

ノーレン議長は新首相人事を４回まで議会に諮ることができる。議会の承認が得られなかった場合は２０２２年９月に予定されている総選挙を前倒しで実施することになる。

ロベーン氏は解散総選挙は避けたいとの立場で「所定の総選挙まであと１年、しかも新型コロナウイルスのパンデミックという状況で前倒し選挙は最善策ではない」と述べた。