中国公安部、香港警察を「指導・支援」すると表明

５月２９日、中国全国人民代表大会（全人代）が「香港国家安全法」の導入を決定したことを受け、中国公安部は、香港警察を「指導・支援」すると表明した。写真は２７日、香港で抗議活動の取り締まりにあたる警官（２０２０年　ロイター/Tyrone Siu）

［上海　２９日　ロイター］ - 中国全国人民代表大会（全人代）が２８日に「香港国家安全法」の導入を決定したことを受け、中国公安部は同日、香港警察を「指導・支援」すると表明した。

公安部は声明で「暴力阻止と秩序維持に向け、香港警察を全力で指導・支援する」と表明した。

香港警察は中国政府から独立した組織で、公安部は香港における法執行力を持たない。

香港国家安全法は、香港での分離独立や政権転覆、テロリズム、外国からの介入を阻止することを目的とする。同法の詳細は数週間内に策定され、９月までに成立する見込み。

同法では、中国政府が香港に情報機関を置くことも可能になる見通しで、こうした機関には中国の公安部や国家安全部が関与するとみられる。

公安部の声明では、「内外の敵対勢力による侵入、政権転覆、妨害行為に対抗」するとともに、香港を巡る全人代の決定を誠実に実行するとしている。

＊内容を追加しました。