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豪、新型コロナ新規感染者が2カ月ぶり高水準 ビクトリア州で急増

ロイター / 2020年6月29日 17時5分

オーストラリアのビクトリア州は29日、過去24時間で確認した新型コロナウイルス感染者が75人に上ったと発表した。24日撮影。提供写真(2020年 ロイター/AAP Image/James Ross via REUTERS)

[シドニー 29日 ロイター] - オーストラリアで29日、過去24時間で確認された新型コロナウイルス感染者が85人と4月11日以来の高水準となった。このうち人口が2番目に多いビクトリア州の感染者が75人に上り、同州は制限措置の再導入を検討していると明らかにした。

ビクトリア州以外の多くの州・特別地域はまだ最新の集計結果を公表していない。

国内の新規感染者はここ数週間、1日当たり20人を下回る水準で推移していた。ビクトリア州での感染者急増を受け、国内の感染第2波への懸念が浮上した。

同州は検査体制を大幅に拡充。同州保健当局のブレット・サットン最高責任者は記者団に、対人距離を保つソーシャル・ディスタンシングの再導入を検討していると説明。局地的な封鎖措置の可能性について問われると「状況を好転させるために必要なことは何でもやるべきで、法改正も検討する必要がある」と述べた。

ビクトリア州は4月に移動制限を導入し、5月に緩和を開始した。これまでに、7月末までに大半の制限を解除する方針を示している。

制限措置にはレストランやカフェにテイクアウトのみの提供を義務付け、学校を閉鎖、スポーツ競技を停止するなどの対応が含まれる。

<一段の景気刺激策が必要との見方>

一連の制限措置は豪経済に大きな打撃を与えており、失業率が19年ぶりの7.1%に上昇し、30年ぶりのリセッション(景気後退)入りが確実となっている。

モリソン首相は経済の休止状態を続けるわけにはいけないとし、各州に制限の緩和を続けるよう呼び掛けている。[nL4N2E607T]

モリソン氏は9月末に期限を迎える600億豪ドル(411億ドル)の給与補助プログラムをそのまま延長する考えはないことを明確にした。

「プログラムを永久に続けることはできない」と述べ、10月以降の措置は「最も必要としている人」に焦点を当てる意向を示した。

豪独立系シンクタンク、グラタン・インスティテュートは29日に公表したリポートで、政府は最大900億豪ドルの追加景気対策が必要とし、これには給与補助プログラムの延長が含まれるべきと主張した。

追加刺激策によって2022年半ばに失業率は5%程度へ低下すると指摘し、10月の予算案公表の前にまとめる必要があるとした。

*内容を追加しました。

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