日産社長「改革は自ら100%リード、必ず成長軌道に戻す」=株主総会
ロイター / 2020年6月29日 15時0分
6月29日、日産自動車が、横浜市で定時株主総会を開で、内田誠社長兼最高経営責任者(CEO、写真)は、巨額赤字を計上し業績不振に陥っている日産を「必ず成長軌道に戻す」と強調した。写真は横浜で昨年12月撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[横浜市 29日 ロイター] - 日産自動車<7201.T>が29日、横浜市で定時株主総会を開き、内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)は、業績不振に陥っている日産を「必ず成長軌道に戻す」と強調した。再建に向けた事業構造改革は自身が責任を持って進めており、業績が改善に向かわない場合、株主や顧客から解任されるとの覚悟に「全く揺るぎはない」と述べた。
内田社長は、自動車事業のフリーキャッシュフローは悪化しているが、危機対応に備えた資金は「十分に持っている」と指摘。新型コロナウイルスの影響などで事業環境は極めて不透明で厳しいが、将来への投資を減速させず、財務基盤も強化していく、とし、フリーキャッシュフローは「遅くとも2021年度下期の黒字化を目指している」と語った。
株主からは「『船頭多くして船山に上る』、真のリーダーが誰だかわからない」などとの指摘があり、内田社長のリーダーシップ不足を懸念する声も出たが、内田社長は「私がCEOとして責任を持って事業構造改革を100%リードしている」と力説した。
今期業績予想は現時点では未公表だが、今期の新車需要全体は「15―20%落ちると思っている。それを踏まえておおよその台数のいくつかのシナリオを持っている」と説明。7月の新型車を皮切りに、仕込んできた新車で成長軌道に乗せたい、と話した。
一方、監査委員会委員長の永井素夫・独立社外取締役は、前会長カルロス・ゴーン、元代表取締役グレッグ・ケリー両被告の不正に関して、メディアなどで仏自動車大手ルノー
20年3月期連結決算は、構造改革費用などにより6712億円の最終赤字(前の期は3191億円の黒字)で、ゴーン被告が大規模リストラを断行した00年3月期(6843億円)に迫る赤字額だった。期末配当も見送られ、株主からは業績悪化、株価低迷、信頼失墜などに対する批判の声が相次いだ。今回の総会はコロナの影響で取締役のルノーのスナール会長らも訪日できず、オンラインでの出席となった。取締役12人選任議案は賛成多数で可決された。
*内容を追加しました。
(白木真紀 編集:田中志保)
この記事に関連するニュース
-
仏ルノー・日産・三菱自トップが共同会見、EV戦略など連携強化を確認[新聞ウォッチ]
レスポンス / 2023年12月7日 8時40分
-
EV新会社への出資確認=日産・ルノー連合会見―仏
時事通信 / 2023年12月6日 22時55分
-
日産の内田社長「EV戦略強化」 ルノーと資本関係の対等化で
共同通信 / 2023年12月6日 20時11分
-
日産と三菱、ルノーEV新会社への出資計画を確認
ロイター / 2023年12月6日 18時34分
-
仏ルノーのEV新会社、2031年に販売100万台、売上高4兆円目標[新聞ウォッチ]
レスポンス / 2023年11月16日 8時49分
ランキング
-
1大半の投資家は「天井」の意味がわかっていない 日経平均の年末高はあきらめたほうがいいのか
東洋経済オンライン / 2023年12月11日 9時30分
-
2テレビ離れのZ世代も見ている「テレビCM」って? タイパ重視のZ世代が惹かれる仕掛けとは
東洋経済オンライン / 2023年12月11日 14時0分
-
3豊田章男会長退任の舞台裏 自工会はどうやって生まれ変わったのか
ITmedia ビジネスオンライン / 2023年12月11日 7時44分
-
4KDDIの通信障害、全面的に復旧
日テレNEWS NNN / 2023年12月11日 10時50分
-
5日経平均、一時600円超上昇…3万2900円前後で推移
読売新聞 / 2023年12月11日 9時21分
記事ミッション中・・・
記事を最後まで読む

記事ミッション中・・・
記事を最後まで読む

エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
