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第2四半期の世界の金需要、1年ぶり高水準 コロナ禍から完全回復ならず=WGC

ロイター / 2021年7月29日 17時34分

7月29日、金の国際調査機関ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は、第2・四半期の世界の金需要が、1年ぶりの高水準となったことを明らかにした。写真は金の延べ棒。ラトビアのリガで2018年3月撮影(2021年 ロイター/Ints Kalnins)

[ロンドン 29日 ロイター] - 金の国際調査機関ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は29日、第2・四半期の世界の金需要が、1年ぶりの高水準となったことを明らかにした。中央銀行や投資家による買いが膨らんだ。

ただ、宝飾品の加工は、依然として新型コロナウイルス流行の影響を受けており、今年上期の金の利用は、上期としては2008年以降で最低となった。

新型コロナが流行した昨年は、宝飾品業者や中央銀行の金の需要が落ち込んだが、その後、まず欧米の大手投資家が安全資産として金を購入。巨額の金を買い入れたことで、金価格は一時、1オンス=2000ドルを超えた。

ただ、景気の回復が進むと、大手投資家の買いが細った。

第2・四半期の世界の金需要は955.1トン。前年同期の960.5トン、2019年第2・四半期の1132.1トンを下回った。

上期の需要は1833.1トン。前年同期の2044トン、2019年上期の2195.5トンを下回った。

第2・四半期は、2四半期連続で金の保有を急激に減らしていた上場投資信託(ETF)が金を買い増した。

中央銀行による第2・四半期の金購入は、2年ぶりの高水準だった。

ただ、宝飾品業者と、金の延べ棒・金貨に対する投資家の需要は前四半期から減少。ただ、前年同期の水準は上回った。

WGCは、通年の世界の宝飾品需要が、新型コロナ流行前の水準を下回り、1600─1800トンになると予想。

ETFと金の延べ棒・金貨に対する投資家の需要は、通年で1250ー1400トンと、前年を下回るが、過去10年間の平均付近になる見通しという。

GOLD DEMAND (T)*

Q2'21 Q1'21 Q2'20 % change, Q-on-Q % change, Y-on-Y

Jewellery 390.7 483.0 244.5 -19% 60%

Technology 80.0 81.0 68.1 -1% 18%

Investment 284.5 180.7 584.2 57% -51%

- bar and coin 243.8 350.7 156.7 -30% 56%

- ETFs & similar 40.7 -170.0 427.5 -124% -90%

Central banks 199.9 133.3 63.7 50% 214%

Gold demand 955.1 878.0 960.5 9% -1%

* Source: World Gold Council, Gold Demand Trends Q2 2021

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