日本経済、今年末もしくは来年初にコロナ禍前の水準回復=日銀総裁
ロイター / 2021年9月30日 4時51分
日銀の黒田東彦総裁は、日本経済の回復は継続し、今年末もしくは来年初には新型コロナウイルス感染拡大前の水準を回復するとの見方を示した。2020年1月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 30日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は欧州中央銀行(ECB)がオンライン形式で主催した金融シンポジウム「ECBフォーラム」で、日本経済の回復は継続し、今年末もしくは来年初には新型コロナウイルス感染拡大前の水準を回復するとの見方を示した。
ただ消費が低迷し、インフレ率が目標の2%を大きく下回っているため、新政権の政策にかかわらず、日銀は大規模な景気刺激策を維持すると表明。「新たな政府が財政面、規制面などでどのような政策を追求するにせよ、日銀は2%の物価安定目標を可能な限り早期に実現するために極めて緩和的な金融政策を維持する」とし、「これがわれわれの責務であり、変わることはないだろう」と述べた。
黒田総裁は、これまで軟調だった消費は徐々に上向いていくと予想。ワクチン接種の着実な進展やパンデミックに対応するための緊急的な抑制措置の解除が今後数カ月の消費回復につながる可能性が高いとした。
また、企業部門も「堅調な状態」にあり、これが設備投資の増加につながったとし、供給面でのボトルネックが日本の製造業の生産に打撃を与えるとの懸念を払拭。パンデミックによって引き起こされたアジアの工場の操業停止は一時的なものであり、今後数カ月のうちに回復する可能性が高いとした。
黒田総裁は「今後数年間で2%の物価安定目標を達成しなければならない。しかし、現時点では経済回復と成長加速(の達成)が最も重要な課題だ」とした。
*内容を追加して再送します。
この記事に関連するニュース
-
ECB理事会後のラガルド総裁発言要旨
ロイター / 2024年4月11日 23時31分
-
植田日銀総裁の朝日新聞インタビューは追加利上げに向けたキックオフ(愛宕伸康)
トウシル / 2024年4月10日 8時0分
-
日銀、マイナス金利解除後「データ次第」の政策運営に さらなる利上げなら住宅ローン負担増も 翁邦雄元日銀金融研究所長
トウシル / 2024年4月9日 16時30分
-
日米中銀は急がず~6月の米利下げがないとみる理由と日銀追加利上げの見通し(愛宕伸康)
トウシル / 2024年4月3日 8時0分
-
日銀の植田総裁が正常化と言うのを嫌がったワケ~難しい追加利上げの理由付け(愛宕伸康)
トウシル / 2024年3月27日 8時0分
ランキング
-
1格安スマホの利用者は約4割 実際に支払っている月額利用料金の2位は「2000円台」、1位は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月19日 17時15分
-
2グリコ「チルド食品」出荷再開→再停止…システム障害で 乳製品・洋生菓子など、5月中旬の再開目指す【全文】
ORICON NEWS / 2024年4月19日 18時57分
-
3日本在留の外国人が日本で働きたくない理由 2位は「働く環境が悪い」、1位は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月19日 17時15分
-
4セブン―イレブン、おにぎりや弁当の「値引き」タイミングを本部が通知へ…食品ロス削減狙い
読売新聞 / 2024年4月19日 20時31分
-
5築地に国際交流拠点、東京都が三井不・読売連合を選定…30年代前半の開業目指す
読売新聞 / 2024年4月19日 22時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください