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情報BOX:バイデン氏の副大統領候補、最終リストの顔ぶれ

ロイター / 2020年7月29日 13時54分

 11月3日に米大統領選を控え、民主党候補指名を確実にしているバイデン氏による副大統領候補者選びが大詰めを迎えている。写真は左から、バイデン氏、ウォーレン上院議員、ハリス上院議員。ヒューストンで2019年撮影(2020年 ロイター/Mike Blake)

[28日 ロイター] - 11月3日に米大統領選を控え、民主党候補指名を確実にしているバイデン前副大統領による副大統領候補者選びが大詰めを迎えている。

バイデン氏は候補に女性を選ぶと宣言しており、関係筋らによると、最終リストに残っているのは以下の顔ぶれだ。同氏は28日、8月第1週に候補者を指名する方針を示した。

◎カマラ・ハリス上院議員(55)

人種間の不公平と警察の暴行に対する抗議活動が広がる中、バイデン氏は有色人種の女性を選ぶよう迫られている。ジャマイカ系とインド系を両親に持つハリス氏は、この条件を満たす。

大方の見方では、ハリス氏が優勢だ。大統領選に出馬して戦った経験を持ち、元検事として相手を攻撃する能力も証明済み。これは選挙戦を戦う相棒として貴重な資質と言える。カリフォルニア州選出、1期目の上院議員で、既にメディアとトランプ大統領陣営から精査されている。

ハリス氏は大統領選から撤退した後、バイデン氏の支持に回った。しかし民主党予備選の討論会では、人種融和を促すためのバス通学制度に反対したことのあるバイデン氏を批判しており、バイデン氏側近の中には警戒感を抱く者もいる。

◎スーザン・ライス元大統領補佐官(55)

ライス氏はオバマ前政権2期目に大統領補佐官(国家安全保障担当)を務め、当時のバイデン副大統領と手を携えて外交政策に当たった。

それ以前にはオバマ政権下で国連大使を務めたほか、他の複数の民主党大統領候補に安全保障に関する助言を行ってきた。

黒人のライス氏は、民主党の最も忠実な支持層であるアフリカ系米国民の票獲得に貢献しそうだ。ただ、出馬経験がないため選挙戦における実力は未知数だ。2012年には、リビアのベンガジの米領事館が襲撃された事件への対応が物議をかもしており、出馬すれば選挙の争点として蒸し返される可能性がある。

◎バル・デミングス下院議員(63)

デミングス氏は、激戦州であるフロリダ州選出のアフリカ系下院議員。バイデン氏は、彼女も副大統領候補者の最終リストに入っていると述べている。

デミングス氏はオーランド市の元警察署長で、ウクライナ疑惑を巡るトランプ大統領の弾劾裁判で弾劾管理人の1人を務めたが、全国的には知名度が低い。

警察出身であることと、警察署長時代の実績があまり検証されていないことは、進歩主義有権者の票を取り込みたいバイデン陣営にとってリスク要因と見なされるかもしれない。

◎カレン・バス下院議員(66)

バス氏は遅い段階で副大統領候補リストに入った。南カリフォルニア選出の下院議員で、議会黒人幹部会の座長であるため、候補になればバイデン陣営に進歩主義派の声が加わることになる。

警察改革に尽力してきた経歴を持ち、5月に警察の暴行で黒人男性ジョージ・フロイドさんが死亡した事件への立法対応では、陣頭指揮を執った。ただ年齢は66歳で、バイデン氏が示したがっている世代交代の見通しにはつながらないかもしれない。

◎タミー・ダックワース上院議員(52)

イリノイ州選出のダックワース上院議員は兵役経験者で、2004年にイラクで乗っていたヘリコプターが撃墜されたことで両脚を失った後、障害者として初の女性議員となった。タイ系米国人初の議員でもある。バイデン陣営に国家安全保障面で「はく」が付くことも期待できる。

ただ、副大統領候補リストに残るハリス氏、バス氏、その他面々と異なり、民事司法の問題では目立った活躍がない。

◎アトランタ市のケイシャ・ランス・ボトムズ市長(50)

ボトムズ氏はアトランタ市の市長1期目。アトランタはジョージ・フロイドさんの暴行死事件と、6月に同市の警察が黒人男性を射殺した事件への抗議デモが盛んな上、新型コロナウイルスの感染拡大が激しい。ボトムズ氏は、米国が直面する2つの大きな問題の最前線に立つことになった。

ただ、連邦レベルでの経験を欠くため、副大統領候補に選ばれる可能性は低いかもしれない。歴代最年長の米大統領となりそうなバイデン氏は、いつでも大統領職を引き継げる人物を副大統領に選ぶと話してきた。

◎エリザベス・ウォーレン上院議員(71)

ウォーレン氏は大統領選から撤退して以来、定期的にバイデン氏と対話し、同氏を支持してきた。バイデン氏の側近らはウォーレン氏について、進歩主義的政策を優先するという同氏の約束を疑う人々との橋渡し役になるとみている。

しかしウォーレン氏が選ばれれば、トランプ氏陣営はバイデン氏が過度に左寄りだと攻撃する可能性がある上、激戦州で穏健派の有権者を遠ざけてしまう恐れがある。

◎ニューメキシコ州のミシェル・ルーハン・グリシャム知事(60)

グリシャム氏は下院議員を6年務めた後、ニューメキシコ州初のヒスパニック系民主党知事となった。バイデン氏陣営は、ヒスパニック系有権者からの支持拡大につながる副大統領候補を検討するよう支持者から求められている。

◎ミシガン州のグレッチェン・ウィットマー知事(48)

ウィットマー氏は、新型コロナの感染拡大が深刻な激戦州の知事として頭角を現した。しかし一部の地元住民からは、自宅待機命令はわずらわし過ぎるとして批判された。

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