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米太平洋岸に記録的熱波、オレゴン州で過去最高47度超え

ロイター / 2021年6月29日 12時14分

記録的な熱波に見舞われている米太平洋岸北西部では28日も猛暑が続いている。写真はワシントン州シアトルで27日撮影(2021年 ロイター/Karen Ducey)

[ポートランド(米オレゴン州) 28日 ロイター] - 記録的な熱波に見舞われている米太平洋岸北西部は28日も猛暑が続き、オレゴン州ポートランドとセーラム、ワシントン州シアトルで気温がセ氏40度を超え、観測史上最高を記録した。

オレゴン州都セーラムの最高気温は47.2度に達し、1890年代に観測を開始して以来の最高を記録。

隣接するワシントン州のシアトル・タコマ国際空港は41度と、前日の最高記録を塗り替えた。

ポートランドの空港では46.1度に上昇し、3日連続で観測史上最高を更新。米国立気象局(NWS)によると、それ以前の最高は1981年に付けた41.6度だった。

NWSは「今日はシアトルやポートランドなどの場所が、史上最も暑い日として記憶されるだろう」と指摘。熱波は29日にも和らぎ始める可能性があるとした。米北西部とカナダの上空を覆う高気圧が猛暑の原因とされている。

ポートランドは通常、雨が多く日照時間が短いことで知られており、猛暑への備えが手薄い。市内の店舗ではエアコンが売り切れ、氷も品切れが相次いだ。バーやレストランは調理場の換気扇が気温上昇に対応できず、調理スタッフにとって危険な状況となっため、休業を余儀なくされた。

オレゴン州のブラウン知事は市民が涼める場所を設けるために映画館、プール、ショッピングモールの新型コロナウイルス関連規制を緩和した。ただ、ポートランドの公園・レクリエーション局は、複数のライフガードが猛暑による体調不良を訴えたため、28日に公共プールを閉鎖した。

NWSによると、熱波はカスケード山脈の西側で29日までに多少和らぐ見込みだが、東側では今週いっぱい続くとみられる。

*カテゴリーを修正して再送します。

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