コロナの状況改善など、適当と判断するまで原則考査行わず＝日銀

　６月３０日、日銀は、新型コロナウイルスの感染状況や資金繰り支援に当たる金融機関の繁忙度が改善するなど、考査の再開が適当と判断するまでは原則として金融機関に対する考査を行わないと発表した。写真は都内で５月撮影（２０２０年　ロイター／Kim Kyung Hoon）

［東京　３０日　ロイター］ - 日銀は３０日、新型コロナウイルスの感染状況や資金繰り支援に当たる金融機関の繁忙度が改善するなど、考査の再開が適当と判断するまでは、金融機関に立ち入って実施する考査を原則行わないと発表した。感染症の拡大で、今年度に入った後は考査の実施を見合わせていた。

考査再開までの間は、資金繰り支援や信用リスク、市場リスクの管理体制など感染症拡大の金融機関経営への影響を中心に、ウェブ会議や電話会議などで集中的なヒアリング調査を実施する。金融機関による資産査定の正確性の検証は行わず、金融機関の判断を尊重する。

考査再開後も、感染症の影響や金融機関の業務の状況などを踏まえ、考査実施の適否を判断していく。

＊内容を追加しました。

(和田崇彦　編集：山川薫)