米アルファベットの第3四半期は増収、広告が回復
ロイター / 2020年10月30日 9時32分
米グーグルの持ち株会社アルファベットが29日発表した第3・四半期決算は、売上高がプラスに転換し、アナリスト予想を上回った。カリフォルニア州アーバインで7月撮影(2020年 ロイター/MIKE BLAKE)
[オークランド(米カリフォルニア州)/ベンガルール 29日 ロイター] - 米グーグルの持ち株会社アルファベット
株価は引け後の取引で同日終値より8.5%上昇した。
売上高は前年比15%増の462億ドル。リフィニティブによるアナリスト予想は5.9%増の429億ドルだった。グーグルの広告収入が売上高の80%を占めた。
利益は112億ドル(1株当たり16.40ドル)。アナリスト予想平均は76億9800万ドル(同11.18ドル)。
新型コロナの影響で第2・四半期にはネット広告事業が一時的に落ち込んだが、経済再開に伴い企業広告が増加し、持ち直した。米大統領選を前に政治関連広告も増えたという。
ルース・ポラット最高財務責任者(CFO)は、ほぼ全ての地域で広告収入が伸びたと指摘。米広告収入の伸びは第2・四半期に1%だったが、第3・四半期には15%に加速したと明らかにした。
同氏は「第3・四半期の業績に満足しているが、国外環境を巡り明らかに先行き不透明感がある」と説明。欧州各国などがロックダウン(都市封鎖)など厳しい行動制限を再び導入する中、今後もこのトレンドが続くかは見通せないとした。
フェイスブック
クラウド事業は第2・四半期からほぼ横ばいで、アプリ、ハードウエア、コンテンツサブスクリプションの売上高も横ばいだった。
第4・四半期からクラウド事業を別部門とし、グーグル部門の決算から切り離す計画。ポラット氏は、新型コロナの感染が再び広がり、広告需要が落ち込む可能性はあるが、今後もクラウド事業への投資を続けると述べ、「クラウド事業のチャンスや競合他社に対する遅れを踏まえ、積極的に投資している」と説明した。
*内容を追加しました。
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