豪ＮＳＷ州のコロナ新規感染者が減少、シドニー郊外で規制強化

　７月３０日　豪ニューサウスウェールズ（ＮＳＷ）州が３０日報告した新型コロナウイルス新規感染者は１７０人と、前日に付けた過去最多の２３９人から減少した。写真は７月２８日、シドニー市内の鉄道駅で撮影（２０２１年　ロイター/Loren Elliott）

［シドニー　３０日　ロイター］ - 豪ニューサウスウェールズ（ＮＳＷ）州が３０日報告した新型コロナウイルス新規感染者は１７０人と、前日に付けた過去最多の２３９人から減少した。約５週間前からロックダウン（都市封鎖）が敷かれているシドニー都市圏の一部では規制がさらに強化され、制限の徹底に向け軍の要員が動員される見通し。

新規感染者は約１週間ぶりに減少に転じたが、ＮＳＷ州のベレジクリアン首相はデルタ型変異株の感染後さまざまな場所に外出した人が増えているため、新規感染者が再び増える可能性があると警告した。

同州の新規感染者の大半は州都シドニーで確認された。新規感染者のうち４２人が感染後に家の外で他者と接触する機会があったことが判明しており、５３人は調査中となっている。

ベレジクリアン首相は市民に対し、シドニーで３１日に予定されているロックダウンに抗議するデモに参加しないよう訴えた。

今回制限が強化されたのは新規感染者が集中しているシドニー郊外の８つの地方自治体で、対象となる２００万人超の住民は自宅から５キロ圏内にとどまり、家の外ではマスクを着用するよう命じられた。シドニー都市圏のロックダウンは８月２８日までとなっている。

警察はルールに従わないビジネスを閉鎖する権限を新たに与えられおり、軍の要員は来週２日から、警察と協力し、制限順守の徹底を図る。