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米ロ首脳、30日に電話会談へ 欧州情勢など幅広く協議

ロイター / 2021年12月30日 13時32分

 12月29日、米ホワイトハウスは、バイデン大統領とロシアのプーチン大統領が30日午後3時半(日本時間31日午前5時半)から電話会談すると発表した。写真は12月7日に行われた米ロシア電話会談。ホワイトハウスで撮影(2021年 ロイター/The White House/Handout via REUTERS)

[ワシントン/リホボスビーチ(米デラウェア州) 29日 ロイター] - 米ホワイトハウスは29日、バイデン大統領とロシアのプーチン大統領が30日午後3時半(日本時間31日午前5時半)から電話会談すると発表した。

米国家安全保障会議(NSC)のホーン報道官は声明で、会談では両国が予定している安全保障関連協議や緊迫する欧州情勢など多岐にわたる議題が協議される見通しと述べた。

ロシア大統領府のペスコフ報道官はロイターに対し、電話会談が「30日夜遅く」に予定されていると明らかにした。

ホーンNSC報道官はまた、ロシアがウクライナ国境周辺で軍部隊を増強している問題を巡り、バイデン大統領が欧州諸国の首脳らと協議したほか、政府高官らが北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)、欧州安保協力機構(OSCE)と連絡を続けているとし、米政府が共通のアプローチを巡り、欧州の同盟国と連携を続ける方針を明らかにした。

米政府当局者によると、30日の電話協議はプーチン氏が要請した。

ウクライナ国境周辺のロシア部隊約1万人が撤収すると報じられたが、複数の米当局者はこれを裏付ける証拠はほとんどないと指摘した。米政権の懸念は緩和していないという。

当局者の1人は、危機は続いているとし「この問題に対処し、緊張緩和への道を見つけるには高いレベルでの関与が必要だ」と述べた。

バイデン氏は、ロシアがウクライナに侵攻すれば米国はロシアに対し速やかに経済措置を講じると改めて伝える可能性が高い。

別の米当局者によれば、バイデン氏はウクライナのゼレンスキー大統領とも近く電話協議を行う見通し。ブリンケン米国務長官は29日にゼレンスキー氏と電話で協議し、「ウクライナの独立に対する揺るぎない支持」を表明した。

バイデン氏は28日、米国とロシアの当局者が来年1月10日に予定している安全保障関連協議に関連し、同日にプーチン氏と会談するか問われたのに対し「様子を見よう」と答えた。だが米当局者は、バイデン氏は同協議への出席やプーチン氏との同日の会談は予定していないと述べた。

*会談の時間と当局者の発言を追加しました。

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