アジア株式市場サマリー:引け(30日)
ロイター / 2020年7月30日 20時10分
[30日 ロイター] - 中国株式市場は反落。前日大きく上昇した反動で利益確定売りが出てハイテク株や資源株が下落した。
上海総合指数<.SSEC>終値は7.7301ポイント(0.23%)安の3286.8220。
上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数<.CSI300>終値は22.857ポイント(0.49%)安の4656.151。
前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)が、新型コロナウイルス流行で打撃を受けた経済を支援する姿勢を示したこともあり、前場はほぼ変わらずで終了したが、後場に入ると、利益確定売りが膨らみマイナス圏に落ち込んだ。
前日5.5%急伸した上海証券取引所の新興企業向け株式市場「科創板(かそうばん)」の科創板50指数
ゴールドマン・サックスは、米ナスダック100指数の中国版とされる科創板50指数について、パッシブ運用マネーが流入し今後5年で110億ドルが流入する可能性あるとみている。
ヘルスケア株<.CSIHCSI>は0.82%高。中国医薬集団(シノファーム)が、新型コロナワクチンの臨床試験(治験)実施でブラジル南部パラナ州と合意、今後2週間内にブラジル当局の認可を申請する見通しとの報道が材料視された。
香港株式市場も反落。ヘルスケア株が上昇する一方、金融株や資源株が売られた。
ハンセン指数<.HSI>終値は172.55ポイント(0.69%)安の2万4710.59。
ハンセン中国企業株指数(H株指数)<.HSCE>終値は87.33ポイント(0.86%)安の1万0097.08。
米中の緊張や新型コロナウイルスの感染者増加もあって投資家心理は不安定。ハンセン指数は前場に1%強上昇したが、後場は軟調地合いに転じた。
ヘルスケア株<.HSCIH>は1.2%上昇。中国医薬集団(シノファーム)<1099.HK>の新型コロナワクチン治験を巡る報道を好感した。
アリババ<9988.HK>や騰訊控股(テンセント・ホールディングス)<0700.HK>など、主要ハイテク30銘柄で構成する新指数、ハンセン・テック指数<.HSTECH>は0.2%高。
ゴールドマン・サックスは、テック指数について、パッシブ運用マネーが今後12カ月間に20億ドル、向こう5年で140億ドル流入すると予想した。
シドニー株式市場は3日ぶりに反発して引けた。米連邦準備理事会(FRB)が新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた経済の回復に「あらゆる手段」を使うと明言したことが投資家に歓迎された。主要企業の決算発表を前に、ハイテク株が上昇した。
コムセックの市場アナリスト、ジェームズ・タオ氏は「オーストラリアで感染者の増加が続いているとはいえ、FRBが極めてハト派的な姿勢を表明したことは、投資家に景気支援への信頼感を若干与えた」と分析した。
サブ指数の大半は上昇して終了し、産金株指数<.AXGD>のみが金相場の下落を受けて下げた。
ハイテク株指数<.AXIJ>は2.4%高と、上昇率が約1週間ぶりの大きさとなった。米フェイスブック
エネルギー株指数<.AXEJ>は1%高。主力銘柄のウッドサイド・ペトロリアム
ソウル株式市場は4営業日続伸し、6カ月ぶりの高値で引けた。米連邦準備理事会(FRB)が景気回復に「あらゆる手段」を用いると明言したことを背景に、海外勢の堅調な買いが続いた。
総合株価指数(KOSPI)は一時0.8%高と、日中ベースで2018年10月初旬以来の高値を付けた。
外国人投資家は2243億ウォン(約1億8784万ドル)相当の買い越し。
FRBが金利政策を維持する一方、必要であれば「あらゆる手段」を活用すると述べたことを受け、リスク選好が高まった。
サムスン電子<005930.KS>はほぼ横ばいで終了。同社がこの日発表した4─6月期決算は、営業利益が前年同期比23.5%増となった。今年下半期に半導体需要の一段回復を見込んでいる。
半導体世界2位のSKハイニックス<000660.KS>は2.5%高。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
中国 上海総合指数 3286.8220 - 7.7301 - 0.23 3299.5718 3312.4508 3282.1617 <.SSEC
>
前営業日終値 3294.5521
中国 CSI300指数 4656.151 -22.857 -0.49 4689.763 4704.631 4649.768 <.CSI3
00>
前営業日終値 4679.008
香港 ハンセン指数 24710.59 -172.55 -0.69 24979.24 25197.31 24616.05 <.HSI>
前営業日終値 24883.14
香港 ハンセン中国株指数 10097.08 -87.33 -0.86 10221.80 10259.42 10068.26 <.HSCE
>
前営業日終値 10184.41
韓国 総合株価指数 2267.01 +3.85 +0.17 2275.33 2281.33 2263.81 <.KS11
>
前営業日終値 2263.16
台湾 加権指数 12722.92 +181.95 +1.45 12691.86 12769.47 12616.83 <.TWII
>
前営業日終値 12540.97
豪 S&P/ASX指数 6051.10 +44.70 +0.74 6006.40 6067.00 6006.40 <.AXJO
>
前営業日終値 6006.40
シンガポール ST指数 2529.82 -43.63 -1.70 2581.66 2581.66 2511.02 <.STI>
前営業日終値 2573.45
マレーシア 総合株価指数 1603.75 -7.67 -0.48 1614.02 1614.35 1584.95 <.KLSE
>
前営業日終値 1611.42
インドネシア 総合株価指数 5149.627 +38.514 +0.75 5111.113 5149.627 5091.40 <.JKSE
>
前営業日終値 5111.113
フィリピン 総合株価指数 5928.45 -37.82 -0.63 5968.13 5968.13 5928.45 <.PSI>
前営業日終値 5966.27
ベトナム VN指数 801.13 +10.29 +1.30 796.22 802.97 794.88 <.VNI>
前営業日終値 790.84
タイ SET指数 1315.74 -22.61 -1.69 1345.09 1347.45 1313.10 <.SETI
>
前営業日終値 1338.35
インド SENSEX指数 37736.07 -335.06 -0.88 38262.83 38413.81 37678.42 <.BSES
N>
前営業日終値 38071.13
インド NSE指数 11102.15 -100.70 -0.90 11254.30 11299.95 11084.95 <.NSEI
>
前営業日終値 11202.85
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1小林製薬、純利益半減 「紅麹問題」で食品・通販苦戦 増収した事業は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2025年2月10日 19時6分
-
2中国、対米報復関税を発動=改めて対話呼び掛け
時事通信 / 2025年2月10日 18時25分
-
3細るパナソニック「聖域解体」で狙う最高益の意義 間接部門で早期退職、家電開発は中国へシフト
東洋経済オンライン / 2025年2月10日 8時0分
-
4違法薬物密輸入疑いなど187人の個人情報文書を紛失…財務省職員、飲酒後にかばんごと
読売新聞 / 2025年2月10日 19時20分
-
5なぜ今?「フジにCM出す企業」が見込む"勝算" キンライサーや夢グループが出稿する本当の狙い
東洋経済オンライン / 2025年2月10日 14時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする

記事ミッション中・・・
記事にリアクションする

エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
