アフガン医療体制、海外支援停止で崩壊寸前 国際団体が警鐘
ロイター / 2021年8月31日 12時3分
8月31日、人道支援団体によると、アフガニスタンではタリバンによる実権掌握以後、国際支援が停止し、医療体制が崩壊の危機にある。首都カブールで爆発があった5月、病院を警備する警察官ら(2021年 ロイター)
[30日 ロイター] - アフガニスタンではイスラム主義組織タリバンによる実権掌握以後、国際支援が停止し、医療体制が崩壊の危機にある。2つの国際的な人道支援団体がロイターに明らかにした。
先月に米国が駐留軍の大半を撤収させて以後、タリバンは軍事行動を激化させ、8月15日に首都カブールを制圧。その直後、世界銀行や欧州連合(EU)を含む国際的な支援者がアフガニスタンへの資金提供を停止した。
国際的な医療・人道支援を担う非政府組織(NGO)「国境なき医師団(MSF)のアフガニスタン代表は、「アフガンの医療システムについては、支援不足による崩壊が大きなリスクの一つだ。医療システム全体で何年にもわたって職員も設備も資金も不足しており、この資金不足が長期間持続くことも大きなリスクだ」と述べた。MSFは、アフガン最大級の医療支援団体。
一方、国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)のアフガニスタン支部長は、既に脆弱で海外からの支援に依存しているアフガンの医療体制は一段と圧迫されていると指摘。「現場では大規模の人道支援が必要な状況だ」と述べた。
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