ロンドンの実在しないレストラン、口コミ旅行サイトで格付けトップに

AFPBB News / 2017年12月8日 11時2分

スペイン・マドリードで行われた世界の観光推進組織が集まるイベントに参加したトリップアドバイザーのブース(2014年1月22日撮影、資料写真)(c)AFP=時事/AFPBB News

【AFP=時事】英ロンドンで「最も行きたい」レストランに格付けされた、裏庭の物置小屋を改装したレストランが実は存在していなかったことが分かった。世界最大級の口コミ旅行情報サイト「トリップアドバイザー(TripAdvisor)」が7日、明らかにした。

 ロンドン南部の裏庭レストラン「ダリッジの小屋(The Shed at Dulwich)」は、招待された客に「情欲・ウサギの腎臓のトーストのせ」、「共感・ビーガン向けアサリのスープ」、「熟考・分解されたアバディーンビーフシチュー」など、気分や感情を表す単語から考え出されたメニューを写真付きで紹介した。しかし実際には、漂白剤の錠剤、シェービングクリーム、光沢仕上げ塗料、さらには人の足に載せた目玉焼きなどを撮影して作った写真だったという。

 読者をいたずらニュースで面白がらせる目的で運営されているウェブサイト「vice.com」の寄稿者でフリーランス・ライターのオオバー・バトラー(Oobah Butler)氏は「ある日小屋の中で急に思いついたんだ。偽情報があふれる中、偽レストランもあっていいだろう、と」。

「ダリッジの小屋」は掲載当初、格付けが最低の1万8149位だったが、複数のコンピューターからトリップアドバイザーの監視をくぐり抜けて寄せられた偽のレビューのおかげで人気が上昇した。

 同レストランは掲載から6か月でロンドンのレストランの中で1位にランク付けされ、予約したい客や広告会社、メディアの取材などの依頼が殺到。仕方なく「開店」し客を安価なスーパーの調理加工済み食品でもてなしたという。

 トリップアドバイザーは7日、声明を発表。実在する店の評判を操作しようとして書き込まれる偽情報への対策は取ってきたが、トリップアドバイザーを試そうとして偽のレストランまでつくるのは心得違いのジャーナリストしかおらず、現実の社会ではそのようなことをしても何の得にもならないため、今回の偽レストランのようなことは通常は問題にならない、としている。
【翻訳編集】AFPBB News

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