「砲弾などを鐘として使わないで」 カンボジア政府、各学校に指示

AFPBB News / 2018年6月14日 20時17分

カンボジア・カンダル州でメコン川から撤去された「マーク82」爆弾(2015年5月21日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

【AFP=時事】カンボジア政府は国内各地の学校に対し、戦時中に使用された砲弾などの兵器を学校の鐘として使わないよう指示を出した。

 30年近くに及んだ内戦と、その間の米軍による爆撃で、カンボジアは世界で最も激しい爆撃に見舞われ、また最も多くの地雷が埋設された国の一つとなっている。

 同国では旧ポル・ポト(Pol Pot)政権時代に教育制度が破壊され、教師らは手に入るあらゆる資材を活用していた。同政権が崩壊した1979年直後から、爆弾や砲弾が鐘として広く利用されるようになった。

 砲弾は通常、鐘として使われる前に起爆しないよう処理されている。しかしハング・チューン・ナロン(Hang Chuon Naron)教育相によると、爆弾処理の担当当局から、鐘が鳴らされる際や鐘に作り変える際にも危険性は残っているとの警告を受けたという。

 AFPが13日に確認した書簡には、教育当局は「不発弾を鐘として利用するのをやめる」よう、全ての学校に通知しなければならないと記されていた。

 鐘が爆発したという報告はこれまでは入っていないものの、手投げ弾や地雷など、地中から掘り出した兵器で遊んだ子どもたちが校庭で死亡する事故はこれまでにも発生している。

 近年、カンボジアでは数多くの爆発物処理団体などが活動し、不発弾による死傷者数は大幅に減っているが、1979年以降の不発弾による死者は約2万人、負傷者は数万人に上っている。
【翻訳編集】AFPBB News

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