トルコ通貨が急落、最安値更新 トランプ氏の関税倍増表明で

AFPBB News / 2018年8月11日 5時12分

トルコのイスタンブールで、トルコリラ紙幣を数える両替商(2018年8月8日撮影、資料写真)。(c)Yasin AKGUL / AFP

【AFP=時事】トルコの通貨リラは10日、同国と米国の緊張の高まりを受けて対ドルで16%超下落し、最安値を更新した。一方、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は、同国は「経済戦争」に勝利すると宣言し、強気の姿勢を見せた。

 リラ下落を一層加速させたのは、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領のツイッター(Twitter)投稿。トランプ氏は、トルコからの輸入鉄鋼・アルミニウムに対する関税の倍増を承認したと表明し、北大西洋条約機構(NATO)加盟国同士である両国の関係は「良くない」とも述べた。

 トルコ経済が2001年の金融危機で崩壊寸前に陥った後、2003年に政権の座に就いたエルドアン氏は、今回の通貨急落により、自政権下で最大級の経済危機に直面している。

 トルコ当局による米国人牧師のアンドルー・ブランソン(Andrew Brunson)氏拘束などをめぐり対立する両国は、1974年のトルコによるキプロス侵攻以降で最も激しい論争を繰り広げており、沈静化の兆しは見えていない。

 通貨急落の影響が懸念材料となって世界の株式市場も下落、トルコ関連の資産を保有する一部の欧州銀行に売り圧力が強まっている。

 10日のリラ相場は対ドルで一時22%下げた後、グリニッジ標準時(GMT)午後7時(日本時間11日午前4時)時点で前日比16.6%安の1ドル=6.47リラとなっている。

 オンライン外国為替ブローカー「フォレックスタイム(FXTM)」の世界通貨戦略・市場調査責任者、ジャミール・アハマド(Jameel Ahmad)氏は、「トルコ資産に対する投資家の信頼が危険なほど低い水準にとどまっているため、リラは危機に陥っている」と指摘した。
【翻訳編集】AFPBB News

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