比、新型コロナで医師9人死亡 病院は飽和状態

AFPBB News / 2020年3月26日 21時8分

フィリピンの首都マニラの公立病院の前で医療従事者と患者の安全を訴えるプラカードを持つ人(2020年2月7日撮影、資料写真)。(c)Ted ALJIBE / AFP

【AFP=時事】フィリピン医師会(Philippine Medical Association)は26日、新型コロナウイルスにより医師9人が死亡したと明らかにした。フィリピンでは感染者の急増に医療現場が対応できておらず、最前線の職員らからは保護装備の不足を訴える声が上がっている。


 フィリピンの新型コロナウイルスによる死者はこれまでに38人確認されているが、医師9人の死亡により、同国の医療危機は伝えられるものよりはるかに深刻なのではないかと懸念が高まっている。


 約5500万人が暮らすフィリピン最大の島、ルソン(Luzon)島では都市封鎖が2週目に突入しているが、感染者は急増していると医療関係者らは警告している。


 フィリピン医師会は、医療従事者が十分な保護を受けていないと指摘している。ベニート・アティエンザ(Benito Atienza)副会長はAFPの取材に対し、「私であれば最前線で働く人間をまず最初に検査し、1週間後にまた検査をするだろう。医師自身がキャリアーになることもあり得る」と述べた。


 首都マニラの3つの病院は25日、収容能力が限界に達したため、これ以上の新規感染者は受け入れられないと発表。病院によると、数百人単位の職員がウイルスにさらされた疑いがあり、14日間の自主隔離に入っているため勤務が不可能な状態だという。


 フィリピンで検査が行われた人の数は、24日の時点で2000人以下にとどまっている。検査の対象となったのは重い症状のある人、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による影響を最も受けやすい高齢者や命に関わる既往症のある人、妊婦などだった。

【翻訳編集】AFPBB News

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