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米カリフォルニア州、エクソンを提訴 プラごみ再生で「虚偽」

AFPBB News / 2024年9月24日 13時56分

ごみ箱に入れられた再生プラスチックの買い物袋。米カリフォルニア州で(2024年8月26日撮影、資料写真)。(c)Patrick T. Fallon / AFP

【AFP=時事】米カリフォルニア州は23日、石油大手エクソンモービル(ExxonMobil)がプラスチックごみのリサイクルをめぐり「数十年にわたって虚偽の宣伝活動」を行い、世界的なプラスチック汚染危機を深刻化させたとして、同州の裁判所に提訴した。


 同州のロブ・ボンタ(Rob Bonta)司法長官は訴状で、プラスチック製造に使用されるポリマー生産の大手であるエクソンについて、使い捨てプラの大半は埋め立て地に廃棄されているにもかかわらず、リサイクル可能であるかのように「巧妙なマーケティング」を通じて消費者を欺いてきたと主張。


 土壌や水を汚染している数百万トン分の使い捨てプラの一部の清掃費用と、自社製品の問題についての啓発活動に充当するため、数十億ドル規模の支払いを同社に求める意向を示した。




 ボンタ氏は記者会見で、「プラごみは私たちの飲料水を汚染し、野生動物の窒息や景観破壊を招いている」と強調。「マイクロプラスチックは人の肺、母体や胎盤、母乳、血液からも見つかっている」「エクソンモービルは、プラごみ汚染とリサイクルに関する真実を70年代から知っていたにもかかわらず、今なおプラごみのリサイクルこそが解決策だという作り話をPRしている」と非難した。


 加州司法省は、技術的に不可能か採算が取れないなどの理由で、自社のポリマーで製造されたプラ製品の大半がリサイクルできないことをエクソンは何十年も前から認識していたと指摘。


 米国のプラごみ再生率はわずか5%程度だとし、同社が最近売り込んでいる「高度リサイクル」技術で処理されたプラごみの92%は新たなプラ製品として再生されることはなく、燃料として使用されていると主張している。

【翻訳編集】AFPBB News

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