NFLの伝説的選手ファーブ氏、パーキンソン病を告白
AFPBB News / 2024年9月25日 10時20分
【AFP=時事】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のレジェンドであるブレット・ファーヴ(Brett Favre)氏が24日、パーキンソン病と診断されたことを明かした。
ファーブ氏はこの日、税金の不正利用疑惑捜査の一環として議会で証言し、その中で「残念ながら、ある会社に投資していた資金を失った。他の人たちを助けるはずの画期的な脳振とうの薬を作っていると信じていた会社だ」と話し、「理解していただけると思うが、私にとっては時間切れで、最近パーキンソン病と診断された。こちらも私が重視している目標だ」と明かした。
ファーブ氏が言及しているのはプレバカス(Prevacus)という脳振とうの薬を開発している会社で、同社は貧困家庭一時扶助(TANF)という基金から税金200万ドル(約2億8600万円)を受け取っていた。創業者のジェイコブ・バンランディンガム(Jacob VanLandingham)氏は今年、受け取った資金を賭博でつくった借金の返済に充てたことを認め、通信詐欺で有罪判決を受けている。
現在54歳のファーブ氏は、グリーンベイ・パッカーズ(Green Bay Packers)などで20シーズンにわたって活躍し、QBとしては史上最長の321試合連続出場の記録を樹立。2010年に現役を引退した。
2018年のインタビューで、ファーブ氏は現役中に正式に脳振とうと診断されたことは数回だが、実際にはもっと多かったはずだと信じていると語っている。脳振とうは何回あったかという質問に対して、ファーブ氏は「知る限り3回か4回だ」としつつ、「耳鳴りがしたり、目がちかちかしたりすれば、それは脳振とうだ。そしてこれが脳振とうなら、私は何百回、もしかしたら何千回とキャリアで味わっている。恐ろしいことだ」と話していた。
パーキンソン病は運動機能が低下する変性疾患で、典型的な症状として手足が震えたり、体がこわばったり、歩くのが難しくなったりする。進行すると気持ちの落ち込みや不安感、認知機能障害もよくあらわれる。
【翻訳編集】AFPBB News
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