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安楽死カプセルで米女性死亡 スイス当局、関係者数人逮捕

AFPBB News / 2024年9月25日 9時8分

スイスの森の中に置かれた自殺ほう助を可能にするカプセル「サルコ」。「ザ・ラスト・リゾート」の説明によれば、9月23日午前中に撮影され、64歳の米国人女性が使用して同日午後4時1分ごろに亡くなったとされる(2024年9月24日提供)。(c)AFP PHOTO /THE LAST RESORT

【AFP=時事】スイスで23日、安楽死を可能にするポータブル型カプセルを使用して米国人女性(64)が死亡した事案をめぐり、警察は24日、自殺教唆および自殺ほう助の疑いで数人を逮捕したと発表した。


 安楽死に使用された機器は、宇宙船を思わせるカプセル形で「サルコ(Sarco)」と呼ばれる。ボタンを押すと内部は窒素で満たされ、低酸素症によって死に至る。


 スイスでは積極的安楽死は禁止されているが、ほう助自死は一般的に合法化されている。しかし、サルコをめぐっては、国内でさまざまな法的・倫理的問題が提起され、物議を醸していた。


 エリザベト・ボームシュナイダー(Elisabeth Baume-Schneider)内相は23日、議会で「サルコは法令を順守しておらず」「違法」との見方を示した。




 一方、スイスでほう助自死の権利を訴える団体「ザ・ラスト・リゾート(The Last Resort)」はAFPに対し、サルコを使用した女性は「長年、免疫不全に関連する深刻な問題を多数抱えていた」とし、「私有森の木陰」で亡くなったと説明。


 フローリアン・ウィレット(Florian Willet)最高経営責任者(CEO)は「穏やかで、あっという間の尊厳のある死だった」と評している。

【翻訳編集】AFPBB News

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