イスラエル大使「国連に裏切られた」
AFPBB News / 2024年9月26日 15時31分
【AFP=時事】イスラエルのダニエル・メロン(Daniel Meron)ジュネーブ国際機関政府代表部大使は24日、昨年10月7日のイスラム組織ハマス(Hamas)による奇襲攻撃以来、イスラエルは国連から不当かつ過剰な批判を受けていると主張し、国連(UN)に裏切られたと感じていると批判した。
メロン氏は、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)のハマスやレバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)との戦いが中東全域を巻き込む形にエスカレートするのではないかとの懸念が高まる中、AFPのインタビューに応じた。
イスラエルは数十年にわたり、さまざまな国連機関がイスラエルに対して偏見を持っていると非難してきた。国連側はこれを否定している。
メロン氏は「われわれは国連がイスラエルを裏切ったと感じている」と述べた。
イスラエルは長年、「国連を継続的に批判する一方で、「協力の道」を模索しようと努力してきたと主張。この努力を続けたかったが、もはや「われわれは国連を信頼していない」と語った。
メロン氏は、10月7日の前例のないハマスによる奇襲攻撃とこれを受けて始まったガザ侵攻、そしてレバノンでの全面戦争につながる可能性があるヒズボラとの衝突激化を受け、全てが変わったと述べた。
国連とつながりのある裁判所、評議会、機関、職員などは、イスラエルがガザでの報復攻撃において過剰な武力を行使したとして、「戦争犯罪」「ジェノサイド(集団殺害)」だと非難している。
だが、7月に就任したばかりのメロン氏は、ハマスの「蛮行」に対する非難ははるかに少ないとして、イスラエルと「テロ組織」を「道徳的に同等」と見なしていると指摘。
さらに、「イスラエル国にとって1948年の建国以来、最悪の時期、最悪の出来事でイスラエルを裏切った」として国連を批判した。
【翻訳編集】AFPBB News
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