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イラン人歌手、ヒジャブなしでオンラインライブ開催

AFPBB News / 2024年12月13日 12時30分

イランでヒジャブの着用方法をめぐり道徳警察に逮捕された後、死亡したマフサ・アミニさんの写真を掲げて抗議デモに参加する人。仏パリで(2022年10月29日撮影)。(c)Behrouz MEHRI / AFP

【AFP=時事】イランでイスラム教の服装規定に反し、ヒジャブ(頭髪を覆うスカーフ)を着用せずにオンラインライブを配信した女性歌手が起訴される見込みだ。

歌手のパラスツー・アフマディさんは11日夜、ユーチューブで男性4人のバックバンドと共に約30分間のライブを生配信。肩を露出した黒いドレスをまとい、ヘッドスカーフは着用していなかった。

1979年のイラン革命以来、イランの女性は公共の場で髪を覆わなければならず、また公共の場で1人で歌うことも許されていない。

アフマディさんはこれまで、2022~2023年に「ヒジャブ」をめぐり逮捕された女性の死を受けて広がった大規模な抗議デモを支持するしるしとして、室内でスカーフを外して歌った曲の動画をインスタグラムに投稿し、イラン国民から広く支持を得てきたが、屋外でのスカーフなしの動画は初めてとみられる。



司法府の公式ニュースサイト「ミザン・オンライン」は12日、アフマディさんの名前は挙げずに「女性歌手が率いるグループ」が「法的および宗教的規範を守らずに音楽を演奏した」「(司法当局が)介入し、歌手と制作スタッフに対して法的措置を取った」と伝えた。

米国を拠点とするイラン人ジャーナリストで人権活動家のマシー・アリネジャド氏はSNSで、ヒジャブなしで配信したアフマディさんのライブを「歴史的」とたたえ、「彼女の声は専制政治に対する武器であり、彼女の勇気は反抗の歌だ」と述べた。

アフマディさんのライブ配信は、13日の新法施行を控え、行われた。この法律では、服装規定を破ったとみなされる女性に対する罰則が大幅に強化される予定となっている。

【翻訳編集】AFPBB News

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