イスラエル、イランなどへの攻撃は歴史的「連鎖反応」に
AFPBB News / 2024年12月13日 17時4分
【AFP=時事】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は12日、宿敵イランとその同盟勢力に対して行った一連の攻撃が、中東全体の変革へ向けた「連鎖反応」を引き起こしたとの見解を述べた。発言は、イランの人々へのビデオメッセージとして公開された。
ネタニヤフ氏は「現在、目の前で展開している歴史的な出来事は連鎖反応だ」と前置きし、その引き金として、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織「ハマスへの打撃」、レバノンのイスラム教シーア派組織「ヒズボラの破壊」とその最高指導者ハッサン・ナスララ師の殺害、さらに「イラン政権を中心としたテロの枢軸にわが国が与えた打撃」を列挙した。
さらにネタニヤフ氏は、イランは打倒されたシリアのバッシャール・アサド政権やハマス、ヒズボラといった武装勢力の支援に数百億ドルを費やしたと述べ、「イスラエルが求めているのは、われわれの国家を守ることだけだ。そうすることでわれわれは文明を野蛮から守っている」とした。
またイラン国民は平和を望んでいると信じているが、しかし「あなた方を支配し、われわれを脅かす体制の下で苦しんでいる」とし、「いつの日かこの状況は変わり、イランは自由になるだろう。その未来を共に実現する日は、人々が考えているよりもずっと早く訪れる」と呼び掛けた。
イランはシリアを数十年にわたって支配してきたアサド家と同盟関係にあった。アサド政権は長年、イランを中心とする反イスラエルの「抵抗軸」、特に隣国レバノンのヒズボラへの武器供給において戦略的役割を果たしてきた。
【翻訳編集】AFPBB News
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