33歳貯金100万円。正社員からパートに転職し、貯金を切り崩しています

オールアバウト / 2019年10月22日 20時5分

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皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、家事・育児と仕事に疲れて正社員からパートに転職し、貯蓄ができないという30代女性。ファイナンシャル・プランナーの飯村久美さんがアドバイスします

正社員からパートになり、貯金が増えないどころか切り崩しています

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。

今回の相談者は、家事・育児と仕事の両立に疲れて正社員からパートに転職したものの、収入ダウンで貯蓄ができないという30代の女性です。ファイナンシャル・プランナーの飯村久美さんがアドバイスします。

相談者

ミキティさん(仮名)
女性/パート/33歳
関東/持ち家・一戸建て

家族構成

夫(会社員/39歳)、子ども2人(長女8歳・長男5歳)

相談内容

付き合い始めてすぐに授かり婚をしたので、貯金なしで生活がスタートしました。

そのため生活が厳しく、出産費用は両親から借金。毎月2万円ずつ返済していて、今年度で完済する予定です。

長女が小学校へ入学するときに、私は社員からパートへ転職。しかし学校、保育園の行事や役員活動のためあまり働けないうえ、家事・育児と仕事の両立に疲れてしまい、最近は仕事を辞めて専業主婦になりたいと考えています。

ただ、夫は昇給は年2000円、退職金なども不明です。貯金がなかなか増えないどころか切り崩しているため、教育資金、老後資金がとても不安です。

死亡保険への加入も考えていて、知り合いの保険の営業職員にいろいろ勧められるものの、よくわからず迷っています。授かり婚のため夫婦2人の時間が取れなかったので、老後は2人で旅行などを楽しみたいです。

家計収支データ

相談者「ミキティ」さんの家計収支データ

家計収支データ補足

(1)住宅ローンについて
・借入額/3300万円
・返済年数(借入期間)/35年
・金利/変動0.975%
・毎月の返済額/9万3899円

(2)加入している保険の保障と保険料の内訳
[夫]
・養老保険(65歳満期、満期金500万円)=毎月の保険料1万4700円
・共済(入院5000円)=毎月の保険料3000円

[妻]
・共済(入院4000円)=毎月の保険料1500円

[子ども]
・学資保険(長女、18歳満期、満期金100万円、入院特約付1日あたり1500円)=毎月の保険料5100円
・学資保険(長女、18歳満期、満期金100万円)=毎月の保険料4680円
・学資保険(長男、18歳満期、満期金100万円、入院特約付1日あたり1500円)=毎月の保険料6610円
※長女だけ2本加入しているが、満期時に1本は長男と折半する予定
・共済(長女・長男、入院6000円)=毎月の保険料1000円×2人

(3)子どもの進路について
相談者コメント「中学、高校は公立の予定。大学へは行きたいといったら行かせてあげたいと思っている」

(4)ボーナスの使い道について
特に決まっていない。毎月の支出のマイナス分の補てんなどで、ほとんど貯蓄できていない。

(5)公的年金の加入状況
夫は21歳から厚生年金加入。妻は18歳から厚生年金加入(途中4年間、国民年金の時期あり)。

(6)夫の定年後の就業について
定年は60歳。その後、再雇用制度あり。

ファイナンシャル・プランナー、飯村久美の3つのアドバイス

アドバイス1:教育資金、老後資金よりも住宅ローンの返済をスピードアップ
アドバイス2:これからが貯めどき。家計を厳しく見直して貯蓄を増やす
アドバイス3:ライフプランを立てて近い目標を持つ

アドバイス1:教育資金、老後資金よりも住宅ローンの返済をスピードアップ

教育資金、老後資金について不安を感じていらっしゃるとのこと。それぞれ具体的に見ていきましょう。

教育資金については、学資保険の満期金が2人合わせて300万円。児童手当を全額貯金していらっしゃるとのことですから、これが2人分で約400万円。合わせて700万円は準備できています。

学費が高めな理系や芸術系などでなければ、概ね用意できていると考えていいのではないでしょうか。

足りない場合は親が負担するのか子どもが奨学金を借りるのか、その時点で子どもたちと相談するという考え方もあります。お金の大切さを意識するよいきっかけにもなるはずです。

老後資金については、これからの貯め方、ミキティさんの働き方など不確定な要素が多く、現時点でこうすれば安心というアドバイスは難しいのが正直なところです。

ただ不安を感じるのであれば、長く働ける体と心を維持することを心がける、お子さんたちが成長して余裕ができたら、ミキティさんは早めに会社員に戻るといったことが老後資金の安心につながります。

それよりも気になったのは、住宅ローンです。このまま繰上返済をしないと、支払いが終わるのはご主人が69歳のとき。60歳の定年後に再雇用制度があっても、一般的に収入は定年前の5~7割程度になるといわれます。その中で返済を続けるのは厳しいのではないでしょうか。

タイミングを見て繰上返済を目指して欲しいと思いますが、それは「万一のときのお金200万円+5年以内に必要なお金」が貯まってから。まずは、貯蓄を増やすのが先決です。

アドバイス2:これからが貯めどき。家計を厳しく見直して貯蓄を増やす

医療保険は共済を利用するなど上手に管理していらっしゃいますが、貯蓄がほとんどありませんから、少し頑張って節約していきましょう。

まずは食費。家事・育児との両立はたいへんでしょうが、パートになったのですから中食、外食を減らして、1万円減らす努力をしてみてください。

それから通信費。内容がよくわかりませんが、高い印象です。仕事で通話が多いといった事情がないなら、格安スマホにすれば大きく削減できるはずです。

学童の費用も、ミキティさんの収入からすると高すぎる感じがします。習い事の費用も含まれているのでしょうか。正社員でなくなったのですから、この部分も見直しを考えてみてください。

一番気になったのが雑費です。日用品などで6万円は高すぎますし、「など」には何が含まれるのでしょうか。もしかしたら、ミキティさん自身も内容を把握していないのでは?

1、2カ月でいいので支出を細かく記録して、内訳を確認してみてください。

家計簿をつけるのは面倒と思うかもしれませんが、家計簿アプリを使ったり、レシートを必ずもらい、カレンダーにメモしたりするなど、自分が続けやすい方法で構いません。支出内容がはっきりするだけで、節約の方法が見えてくるものです。

死亡保険への加入を勧められているとのことですが、住宅ローンの団体信用生命保険がありますから優先順位としては高くありません。どうしても不安ならば、共済の割安な保険で死亡保障を確保すれば十分ではないでしょうか。

来年度からは、長男の保育料もご両親への返済もなくなります。これに先述の節約を加えれば、毎月7万円程度は貯められるはずです。

さらにボーナスの半分を貯蓄できれば、年間100万円を貯めることも難しくないはずです。子どもが小中学生のときは貯めどきです。これからの10年くらいで、しっかり貯めてください。

アドバイス3:ライフプランを立てて近い目標を持つ

いつ、いくら必要かということがわかると、目標がはっきりして漠然とした不安を小さくできます。ですから、ぜひ家族のライフプランを立ててみてください。

そのうえで「10年後に200万円繰上返済をするぞ!」「5年後には予算30万円で家族旅行へ行こう!」といった身近な目標を持つのです。

目標があれば頑張れますし、いまは家事・育児と仕事の両立にお疲れのようですが、一段落して落ち着いたら、先のことを考えられるようになるはずです。

何よりも「老後は夫婦2人で旅行などを楽しみたい」とおっしゃるということは、ミキティさんご夫婦はとても仲がよいとお見受けします。

ご夫婦の仲がよければたいへんな時期も乗り越えられますし、貯められる家計になります。夢と愛をモチベーションに、いまを乗り切ってください。

相談者「ミキティ」さんから寄せられた感想

細かくアドバイスありがとうございます。いままで、どんぶり勘定で生活していたので、しっかり食費や雑費の支出を把握して節約していきたいと思いました。

住宅ローン、老後資金と不安な部分は多くありますが 、漠然と不安ばかりで悩まず、まずは近い将来のライフプランをたてて、きちんとお金の把握をしていこうと思いました。気持ちが楽になりました。

教えてくれたのは……飯村 久美さん

ファイナンシャルプランナー。FP事務所アイプランニング代表、All About家計簿家計管理ガイド。金融機関在職中にファイナンシャルプランナーの資格を取得。自らの経験から、お金の正しい知識を身に付けることが「やりたいこと」や「夢」の実現につながる一方で、「生活を守る手段」であると痛感し、FPとして独立。これまでの家計診断は1000世帯。「日本の家計を元気に」をモットーに活動中。

取材・文:鈴木弥生
(文:あるじゃん 編集部)

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