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W杯を批判した曲が話題に 英の18歳シンガー・デクラン・マッケンナって?

ananweb / 2017年7月29日 22時0分



あどけない表情の18歳。先日、初来日を果たしたデクラン・マッケンナは、イギリスの新しい世代のシンガーソングライターとして注目の存在だ。


デビューアルバム『ホワット・ドゥ・ユー・シンク・アバウト・ザ・カー?』は、彼が15歳から17歳までに作り上げた作品集。ちょっとハスキーな声と洗練された音づくりも含め、その早熟さに驚かされる。

「両親やきょうだい、いとこたちも音楽が好きだったので、家の中にいつも音楽があったんだ。僕は6人きょうだいの末っ子なので、姉や兄たちが楽器を弾いたり、バンドの真似事をやったりするのを見て、カッコいいなぁと憧れていたからね。物心つく前から、ごく自然に歌ったり、ギターを弾いたりしていたんだよ」

そんな環境で育ったデクランは、13歳から本格的に曲を作り始め、15歳で発表した『ブラジル』が大きな話題に。‘14年のブラジルサッカーワールドカップを痛烈に批判した曲で、しかも歌っているのが15歳の少年だということで、イギリスの音楽シーンで瞬く間にニュースになった。

「この曲は初めてスタジオでレコーディングした記念すべき一曲なんだけど、あんなに話題になるとは予想もしていなかったよ。W杯が話題になってる陰で、スタジアム建設の犠牲になった人々や、約束を守らないブラジル政府のことを知り、自分の言葉でプロテストソングを書こうと思って作ったんだ。僕が感じたことを正直に表現したことで、世の中で起きている出来事を多くの人々が知るきっかけになったことは誇りに思うし、すごく嬉しい経験だった」

1曲だけならビギナーズラックもあり得るかもしれないが、デクランはその後もセンセーショナルな名曲を次々に発表し、若い世代だけでなく大人たちにも支持されていった。

「歌を書く時には、なんの制限もないし、無限の可能性があると思って作っていて。僕の場合は、何よりもいい曲を作りたいし、自分の気持ちをありのまま入れて、歌として表現して伝えたいだけ。デビューアルバムには、これといったテーマはないけど、15歳から今までに自由に書き、楽しく歌った作品が入っています。10代の大事な時期に考えたこと、疑
問に感じたこと、経験したことなどが、思いっきり映し出されているアルバムになっているんだ」

「車についてどう思う?」という意味の不思議なタイトルは、彼が4歳の時の“名フレーズ”なのだとか。

「父が新車を買い、その車の前で姉がホームビデオを回し、僕に『ねえ、新しい車はどう?』と聞くと『いい車だね。では僕のファーストアルバムから一曲歌うよ』と言って自作の曲を高らかに歌い始めたわけ。最近、そのビデオを久しぶりに見たら、これいいじゃんと思って、タイトルにしたんだ。ついにファーストアルバムが現実になったので、ぴったりのネーミングでしょ(笑)」

ちなみにジャケ写よりもこのインタビューカットのほうが、ご本人の素の姿に近いです。どちらかといえば物静かでシャイな18歳というイメージ。8月の「サマーソニック」ではどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、全く想像がつかなくてワクワクする。
Debut Album『ホワット・ドゥ・ユー・シンク・アバウト・ザ・カー?』¥2,200 今年3月にロンドンで行われた公演のライブ音源など3曲を日本盤ボーナス・トラックとして収録。(SONY MUSIC INTERNATIONAL)

デクラン・マッケンナ 1998年生まれの18歳。「グラストンベリー・フェスティバル」に出演できるコンテストで優勝し、レコード会社と契約。8月に東京、大阪で開催される「サマーソニック2017」に出演予定。

※『anan』2017年8月2日号より。写真・勝岡ももこ 文・北條尚子

(by anan編集部)

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