高杉真宙さん「間宮祥太朗さんの上にずっと乗ってた」そんな状況って?
ananweb / 2017年9月6日 19時30分
いくつになっても忘れずにいたいものといえば、好きなものへとまっすぐ突き進む情熱。そこで、そんな気持ちを盛り上げてくれる話題の青春ラブコメ映画『トリガール!』をご紹介します。さらなる見どころを探るため、主人公の運命を大きく変えてしまう重要な役を演じたあの方にお話を聞いてきました。それは……。
■ テレビに映画に大活躍の高杉真宙さん!
【映画、ときどき私】 vol. 111
今年だけで公開作品が6本にもなるという高杉さんは、現在大注目の若手俳優のひとり。鳥人間コンテストに挑戦する大学生たちのアツい姿が描かれている本作では、人力飛行サークルの部長で、イケメンの先輩役を演じています。そこで今回は、現場の様子や21歳を迎えたばかりの心境などについて語ってもらいました。
■ 以前から鳥人間コンテストを見ていたそうですが、きっかけは?
高杉さん
上京したときにたまたまテレビを付けたらやっていて、見始めたら鳥人間コンテストだったんです。最初は「何をしているんだろう?」とかいろいろと疑問だったんですけど、見ていくうちに、みなさんがあまりにまっすぐで情熱的でインパクトがあったので、僕の記憶のなかにも強い印象として残りました。なので、この作品の題材が鳥人間コンテストだと聞いて「あれをやるんですか!?」とびっくりしたのを覚えています。
■ そんなふうに何かに熱中している人には憧れますか?
高杉さん
そうですね。僕は学生時代に1年だけバスケ部にいましたが、幽霊部員だったのでそういう経験がなく、自分のなかの劣等感をくすぐられる感じがしています。あんなに熱意を持って青春を送っていて、みんなでひとつの目標に向かっているというのはすごく素晴らしいなと思いますね。僕にとっては、撮影現場がそれに似ていると思うんですけど、学生時代に同じ年代の人が集まって一緒に熱い日々を送るというのは、やっぱりステキだなという感情が湧いてきます。
■ 今回演じた役は理系男子でしたが、高杉さんご自身は何系男子ですか?
高杉さん
あえていうなら、理系かなと思います。数学と化学と理科が好きで、特に数学は「勉強して、覚えて、解く」という単純な作業がすごく好きでなんです。だから、こんな仕事をしていますけど、文系では絶対にないんですよ(笑)。あと、空手をやっていましたが、ゲームみたいな感覚でやっていたので、体育会系で運動が得意かと言われたらちょっと……という感じですね。練習をすれば少しはできるようになるかなというくらいの運動神経です(笑)。
■ では、役作りで意識したところはありましたか?
高杉さん
監督に言われていたのは、「周りの間に乗っていかない」ということでした。つまり、みんなの間の取り方やノリを壊していくという役目だったんですけど、実はそれがけっこう怖かったんです。でも、そういうキャラクターなんだと理解してやっていたので、「これでいいんだ!」と思ってやっていました。あとは、他の理系男子に比べるとひとりだけオシャレだったので、ちょっとズルいんじゃないかなとは感じていましたね(笑)。
■ 実は泳げないということで、琵琶湖で泳ぐシーンは大変だったそうですが、実際はどうでしたか?
高杉さん
以前は、25メートルは泳げたんですけど、足がつかないところで自分がどのくらい泳げるのかがわからなくて……。そしたら進まないんですよ、全然(笑)。でも、一応泳げるんですよ! 映画では間宮祥太朗さんが泳げないキャラで、僕が泳げる設定でしたが、間宮さんは水球もやっていたし、余裕で泳げるんです。だから、僕が間宮さんを助けに行かないといけないシーンなのに、必死になってしまって、実際は僕が間宮さんに乗っかっちゃってました(笑)。なので、あのシーンは緊張しましたね。
■ もし、人力飛行機で飛べるとしたら行ってみたい場所はありますか?
高杉さん
森を上から眺めて飛んでみたいですね。いつも飛行機に乗ると、おもちゃを見ているみたいな不思議な感覚になるので、窓の外を見るのが好きなんです。もう少し低い位置からだとそういうのがよく見れそうなので、いいかなと思います。あとは、雪景色もいいかもしれないですね。
現在、さまざまな作品に引っ張りだこの高杉さんですが、演じる役は幅広いキャラクターの数々。
■ たくさんの役を演じるなかで、役へのアプローチはどのようにしていますか?
高杉さん
台本が教科書だと思っているので、まずはそこからどんどん見つける感じです。ありがたいことにいまは役のキャラクターがかぶることもないですけど、逆にどんどんかぶってくるぐらいたくさん作品をやりたいと思っています。そのなかでどうやってそれぞれのキャラクターを演じわけられるかというのを楽しみたいです。
それと、役を演じるときは、自分と繋がるところから見つけようとすると、「自分だからこう思っているのか」それとも「この役がこう思っているのか」というのがわからなくなることがあるんです。なので、できるだけ自分のなかからは見つけないようにしていますね。もちろん、似ている部分はあると思うんですが、僕ではなくて、この役の人だったらどうするんだろうと考えるように心がけています。
■ 21歳を迎えてから、どんどん大人の雰囲気も出てきましたが、やってみたい役は?
高杉さん
まだもう少し先かもしれないですけど、20歳過ぎてから「大人っぽくなったね」って言われるようになって、学生ではない役に憧れが出てきたので、大人の役というのもやってみたいなと思えるようになってきました。
■ 大人の役とは具体的にはどんな役ですか?
高杉さん
昔からずっとやってみたいのは、戦時中の役ですが、身近なところでいうと先生とかサラリーマンとかですね。「あと何年したらできるんだろう」というところまできたので、そういう役に憧れはあります。
■ 逆に20代前半のうちにやっておきたいことはありますか?
高杉さん
何歳になってもできないことはないんじゃないかなって思っているので、あんまりないですね。もちろん、30歳くらいになってヒゲで制服着る役とかは無理だと思うんですけど(笑)。そういう意味では、学生役というのはこれから一番できなくなっていくものだと思うので、いまのうちにいっぱいやりたいです。あと、スポーツをやっている役とかもいいですね。
■ 成人してから、心境や日常の過ごし方は変わりましたか?
高杉さん
日常に大きな変化というのはないですけど、ただ自分のなかで「がんばって男らしくなりたいな」と思うようになりました。もともと男らしいということに憧れがあるので、大人になっていくうちに、自分が考えるカッコイイ男性像に近づけていけたらいいなと思います。
小学校6年生の頃には、なんと女の子に間違えられてスカウトされたという高杉さんですが、ここ最近グッと男らしさが増しているので、そんな姿にキュンとしている女子も多いはず。
■ ちなみに、男らしくなるために何か意識していますか?
高杉さん
なんとなくイメージだけなんですが、筋トレをしています(笑)。あとは、大人の男性がどういうものを持っているのかをチェックして、見た目を意識したりもしているところです。
■ 高杉さんにとって理想の大人像とは?
高杉さん
いまは自分が思う理想の男性像にはほど遠いんですが、いろいろなことに余裕のある男の人になりたいです。自分はまだバタバタしていて慌ただしいので、ピシっとした大人の男性に対しては憧れが強いですね。
■ 今後の目標があれば教えてください。
高杉さん
中学生で仕事を始めたころからずっと松山ケンイチさんにすごく憧れていて、いつも映画や舞台を拝見させていただいていますが、松山さんの演技は毎回本当にインパクトがあって、印象に残るので、自分のなかの記憶に強く刻まれているんです。なので、僕もそういう人になりたいなと思っています。
■ インタビューを終えてみて……。
まるで少女マンガから出てきたような高杉さんの爽やかで涼しげな笑顔には、思わず夏の暑さも吹き飛んでしまうほど。少年らしさと男らしさが絶妙なバランスで共存しており、年下から年上まで幅広い女子の心をますます鷲掴みにしそうです。これからも、役ごとにさまざまな表情を見せる高杉さんから目が離せません! まずは、本作でみせたモテ系メガネ男子からお楽しみください。
■ トキメキこそが人生のスパイス!
仕事でも趣味でも、何かに夢中になること、そして他人と力をあわせて目標を達成することで感じられる喜びは何にも代えがたいもの。最近、トキメキ不足を感じている人は、まっすぐな学生たちのアツさから刺激をもらってみては? そうすれば誰でもきっと、新しい世界へと飛べるはず!
■ ストーリー
周りに流されてなんとなく生きてきたゆきなは、一浪して理系の大学に入学するも、理系のノリにカルチャーショックを受ける日々。そんなある日、イケメンの圭先輩の殺し文句に誘われて、人力飛行サークルに入部してしまうのだった。
そこでは、二人乗り人力飛行機で鳥人間コンテストを目指しており、ゆきなはパイロット班の圭先輩と一緒に大空に羽ばたく夢を見ていた。しかし、なぜか大嫌いなヤンキーかぶれの坂場先輩とコンビを組まされることに。はたして、2人は無事に空を飛ぶことはできるのか。最高に熱いドキドキの夏がいよいよ始まった!
■ 心も浮かれる予告編はこちら!
■ 作品情報
『トリガール!』
絶賛公開中!
配給:ショウゲート
©2017「トリガール!」製作委員会
スタイリスト:荒木大輔
シャツ¥8,000/プラスターナ(株式会社 プラスターナ TEL_03-6804-4350)その他スタイリスト私物
ヘアメイク:堤紗也香
写真・大嶋千尋(高杉真宙)
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