ダンディーじゃなく!? 大谷亮平「僕も“ダンデー”な男になりたいです」
ananweb / 2017年11月14日 22時0分
完成されたルックスと佇まいで、ドラマ界に彗星の如く現れたこの人。スポーツでの挫折。韓国でのキャリア。“大谷亮平ができるまで”を伺います。
23歳の時に韓国で出演した『ダンキンドーナツ』のCMが反響を呼び、以降11年間、韓国でモデルや俳優として活躍。’16年からは日本でも活動を始め、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』や『奪い愛、冬』など、話題作に立て続けに出演。30代後半を迎えた今、生まれ育った日本の芸能界でも“逆輸入型俳優”として脚光を浴びている。偶然にも取材当日は、大谷さんの37回目の誕生日だった。
――お誕生日おめでとうございます! 今日で37歳ですね。
大谷:
ありがとうございます。でも、小さい頃に思い描いてた37歳と今の自分があまりにも違いすぎて。いざなってみたら、37歳ってこんなに子供なんだなってびっくりしています。
――昔思い描いてた“大人の男”はどんなイメージでした?
大谷:
完璧な男。何事にも動じず、何を聞いても的確な答えをくれるイメージ。どんなアトラクションにも乗れ、おばけ屋敷も怖くない、みたいな(笑)。でも、全然そんなことないっていうのが、今ならよくわかります。
――大谷さんは自分を大人の男だと思いますか?
大谷:
いや、まったく。
――でも、すごく落ち着いた雰囲気で、“大人の男”という表現がぴったりですけど。
大谷:
そのギャップがすごく歯がゆいんです。顔も濃いし、大学生の頃から老け顔なので、周りからは落ち着いて見られるんですけど、本当は全然そんなことなくて。まだまだ子供です。
――なぜそう思うんですか?
大谷:
周りの同年代の友達は、父親になってるやつも多いんですよ。家族がいるから好き勝手できるような状況ではなくて、自分本位な生き方をちゃんと改めている。そういうやつを見ると、本当に立派だなと思います。覚悟を決めて生きている感じがするし。でも僕はまだ、やりたいことや夢を諦めきれない。それが許されない年齢になってることはわかってるんですけど。
――放送中の『WOWOW 連続ドラマW 東野圭吾「片想い」』では、感情に左右されない冷静な大人の男、早田幸弘を演じられていますが、大谷さんとのシンクロ率はどれくらいですか?
大谷:
僕自身もあまり感情を表には出さないタイプです。心の中では結構ふつふつとしてることもあるんですけど。周囲には、僕のそんな態度を寂しいと感じる人も多いみたいで。興味ある女性にも、全然その気がないフリをしてしまう(笑)。シャイなんでしょうね。
――それは昔から?
大谷:
いや、むしろ昔は表に出すほうでした。喜怒哀楽も激しくて。人から見たら短気って思われるようなやつだったと思います。気に食わないことがあったら、すぐにふてくされたり。よく親にも言われてました。「お前は感情を表に出しすぎだ!」って。とにかく調子にのっていたので、僕が寝ている時に姉が腕をへし折ろうとしたことがあるらしくて(笑)。「この子は口で言っても言うこと聞かんから」って。
――そんな(笑)!? その後、何か変わるきっかけがあったんですか?
大谷:
小学生の頃からやっていたバレーボールを通して変わったと思います。バレーに関しては、何でも思い通りにいく時期があったんですよ。それで天狗になってたんですよね。でもそれがだんだん、上に行けば行くほど通用しなくなってきて。その挫折を経て、性格が変わったような気がします。自分よりも実力が上の人がいっぱいいる環境になって初めて、弱い立場の人の気持ちを知った。いま振り返ってみると、なんでそんなことがわかんなかったのかなって思うんですけど。最近聴いた小田和正さんの「風の坂道」という曲の中にも、“弱いから立ち向かえる 哀しいからやさしくなれる”といった歌詞が出てきて。本当にその通りだなって。
――スポーツの世界はもちろん、異国の地での芸能活動も厳しい環境だったと思うのですが…。
大谷:
海外に11年いると、みなさんそういう印象を持たれるみたいですけど、そんなに苦労した感覚がないんですよね。たしかに、日本と韓国は似ているようで些細な違いがたくさんあります。どうしてもわかり合えない部分もある。それで何度もきついなと思ったり、日本が恋しくなることもあったんですけど、その度に韓国の人たちの打算のない情け深さだったり、優しさに救われて。プラスの部分のほうが多かったから、あまり苦労したと思わないのかもしれません。
――今の大谷さんが思う大人の男は、どんなイメージですか?
大谷:
無条件に明るくて、周りの人を楽しませるのが上手な人。自分にはそういうところがまったくないので、憧れますね。あとは、それこそこれまでアンアンの大人の男特集に出ているような、振る舞いひとつをとってもかっこいい人っているじゃないですか。僕もそんな“ダンデー”な男になりたいです。
――ダンデー(笑)。具体的に大人の男と聞いて、思いつく方はいらっしゃいますか?
大谷:
福山雅治さんはダンデーでしたね。ドラマ『ラヴソング』で共演させていただいたんですけど、第5話から合流した僕に気を使っていろいろ話しかけてくださって。プライベートでも一度呑ませていただいたことがあるんですけど、振る舞いがとてもダンデーでした。「大谷くんは立たなくていいから」と言って、福山さん自らお酒を持ってきてくださったり、こちらが硬くならないように気を使って、くだけた話もしてくださったり。さすがですよね。
――次の節目は40歳かと思いますが、それまでにはこうなっていたい! というような夢や目標は何かありますか?
大谷:
今よりはもっと、落ち着いていたいですよね。あとは、英語を習得したい。いま出演しているドラマ『片想い』の監督や台湾の芸能界で活躍している日本人の親友は、韓国語と中国語の2か国語が堪能。僕はもう中国語は挫折したので(笑)、せめて英語を。今後も韓国はもちろん、機会さえあれば他の国でも活動したいですし。とはいえ、40歳なんてまだまだ先のことのように思えて、あまり具体的にイメージができないんですけど(笑)。
おおたに・りょうへい 1980年10月1日生まれ、大阪府出身。俳優。’16年の『ラヴソング』で日本のドラマに初出演。現在は『WOWOW 連続ドラマW 東野圭吾「片想い」』(毎週土曜22:00~)に出演中。
ニット¥20,000(トゥモローランド) パンツ¥22,000(ノット メン) シューズ¥140,000(ヴァーシュ)以上トゥモローランド TEL:0120・983・522 その他はスタイリスト私物
※『anan』2017年11月15日号より。写真・森滝 進(まきうらオフィス) スタイリスト・伊藤省吾 ヘア&メイク・MIZUHO(vitamins) インタビュー、文・菅野綾子
(by anan編集部)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
“城田優を作る6つのコト”「日本でもトップレベル」と自負するほど大好きなものは?
CREA WEB / 2024年4月16日 11時0分
-
毎熊克哉「自分でもあっという間に死んだな…と (笑) 」 大河『光る君へ』“直秀ロス”を語る
ananweb / 2024年4月13日 20時30分
-
「いつでも逃げれるように…」Vシネマ初挑戦の黒羽麻璃央、主演・本宮泰風と明かす撮影秘話
週刊女性PRIME / 2024年4月10日 18時0分
-
笠松将、ハードな道のりをブレない姿勢で「地道に頑張ってれば絶対誰かがどこかで見てる」
マイナビニュース / 2024年4月6日 6時0分
-
「ラヴィット!」で話題“ヨギソダイブの通訳さん”は何者か? 放送の反響を聞いてきたら、驚きの話になった【前編】
映画.com / 2024年3月26日 8時0分
ランキング
-
1少人数学級・特別支援学級・産育休…少子化でも教員が足りなくなる3つの理由
産経ニュース / 2024年4月19日 19時41分
-
2東海道新幹線の「個室」が100系以来、四半世紀ぶりに復活! 「どこに設けられる?」JR東海に聞いた
オールアバウト / 2024年4月19日 21時45分
-
3家族が認知症?"円満に"検査を促す「誘い方」 「病院になんて行きたくない」と言われたら?
東洋経済オンライン / 2024年4月19日 17時0分
-
4SNSでも「かわいい」「癒し」と話題に! セリアで急増中の「シマエナガ」グッズ15選【一挙紹介】
オールアバウト / 2024年4月18日 20時45分
-
5渋滞へトラックが「ノーブレーキ突入」衝撃の映像!? NEXCO緊急の注意喚起が話題に「運転の上手い人はこんなことしません!」
くるまのニュース / 2024年4月19日 7時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください