“恋愛やゴシップが好き” ミーハー力を仕事に変えて20代で起業 #4
ananweb / 2018年1月24日 17時0分
いまや女性の働き方や生き方を選べる時代。ロールモデルにならうより、自分で新しい生き方を生み出す人が増えています。「好き」を仕事にして、自分らしい幸せのカタチを見つけた女性たちがどうやってそこにたどり着いたのか、インタビューしていきます。第4回目は、カップルのデートに同行したフォト撮影サービスを提供する「ラブグラフ」創業者・村田あつみさんです。
企画・ZENKUMI /ライター・NAHOMI(Mediajo)
【好きなことで未来を創る】私がこの仕事をしている理由 vol. 4
■ 現在までの経歴と仕事の内容を教えて下さい。
株式会社ラブグラフ
村田あつみさんさん
大学2年生の頃からベンチャー企業でデザイナーとして働いていて、3年生の時にはWEB関連会社のインターンシップに参加していました。ラブグラフというサービスをスタートしたのもこの頃です。新卒では副業が可能だったリクルートホールディングスに入社しました。現在は、株式会社ラブグラフで取締役CCOとして、カメラマンだった駒下と創業した「幸せな瞬間を写真に残すフォト撮影サービス」を運営しています。
ラブグラフはカップルや家族のデートにカメラマンが同行して、自分たちでは残せない自分たちだけの想い出を写真に残す、フォト撮影サービスです。自然な笑顔や好きな人の前でしか見せない表情を写真やイラストのようなカタチにすることで、やっぱりこの人と一緒にいて良かったなと、少しでも幸せに感じる瞬間を増やしたいと思っています。そんなかけがえのない愛を写真に残して、世界中一人ひとりの幸せな瞬間を増やすことがいまのラブグラフの願いです。
■ 「好きなこと、やりたいこと、大切なこと」を仕事にしたいと思ったきっかけを教えてください。
いろいろな習い事やアルバイトをするなかで絞り込まれていきました。習いごとはダンスやピアノ、アルバイトは飲食店や塾講師など、幼い頃はダンサーになりたかったのですが、本当に才能がなかったんです。
--どうして才能がないと思ったのでしょうか?
ピアノをやっている時、うまくできなくて泣いていたんです。嫌いだったんですよね。多分。ダンスは好きだしそんなに下手だと思っていなかったのですが、高校生の時にレギュラーを選抜する機会があって、落ちたんです。その時に自分が下手だということに気づきましたね。よく、好きなことを仕事にしているし得意なことがあっていいよねと言われるんですけど諦めたものがあるからこそ今があります。
--デザインを始めるきっかけは?
WEBデザイナーという仕事があることは、高校時代に知りました。そこから普通の四年制大学の社会学部に通い始めて、一般的には金融や営業職に就くのが周りの子たちの流れでした。だけど私の場合、それをやると他の人に絶対敵わないから技術職がいいなと思っていました。そんな時に初心者歓迎のWEBデザイナーの募集を見つけて、関西のベンチャー企業に入ってみたんです。全く何もできないところからスタートしていろいろな業界の案件に関わることができました。
--それでデザインが好きになり、ラブグラフを始めることになったのですか?
ただいっぽうで、いろいろなジャンルの案件に関わってみても、私がデザインを一生懸命やっていても何も世界が変わらない、と思い悶々としたりして……この状況を脱したいと思っていました。自分が本当にいいなと思っている領域のことをやらないと、状況は変わらないなと思いました。
その時ですね、私の好きなことって何だろうって考えました。私、恋愛の話とかゴシップとか大好きなんですよね。一見、ミーハーに聞こえるかもしれませんが他人のことなのにそんなに興味が持てるってすごいなと自分でも思って、恋愛や家族愛などに関われたら幸せだなと思いました。「幸せ」を連鎖させるようなサービスに関わりたいと思いました。
そんなこと考えている時に、共同創業者の駒下をSNSで見かけて。彼はカメラマンとして活動していたのですが、カップルの写真を撮っていたことがあって、その写真を見てとても幸せな空気を感じました。これが連鎖する幸せなんだ、と思いましたね。私はデザインができるのでその写真のホームページを作ったりしました。最初は趣味でやっていたんですが、せっかくならサービスにしようという話になって株式会社ラブグラフを立ち上げました。
■ 「好きなこと、やりたいこと、大切なこと」を仕事にするために工夫したことはありますか。
何が得意か、トライ&エラーを繰り返して早めに見つけることですね。私も趣味や習い事、アルバイトなどでいろいろなことにチャレンジしてやっと気づきました。何でもやってみないとわからないし、まずはやってみるということを意識していました。やってみて、結果できなかったことのほうが多いですが、とにかく一歩踏み出すことが大事だと思います。
■ 仕事をしていて一番つらかったこと、悩んだことはなんですか。
自分の得意と不得意を理解しているので、できないことはどういう手段でできるようにするか、と考えます。もともとデザイナーで感覚的なものに向かっていたので言語化が苦手です。感性で作っているものをロジカルに伝えて欲しいと言われても、私としてはそんなにシンプルに言語化できるものがあったら誰もがやっているし、私の感性を信じてほしい、と思ったりすることもありました。今はそんなことばかりを言ってはいられないので、自分自身が表現力を高められるように意識しています。
■ その時の工夫の方法や克服方法を教えて下さい。
苦手なことをやってみて、その中でインプットとアウトプットを繰り返します。「言葉にするのが苦手」を克服する、が課題だとしたら、こうやって取材を受けたり、セミナーで登壇したり。またそういう時は、本屋にあるブランディング関連の本を読み漁って言葉のヒントを集めています。
■ これからの未来への展望を教えて下さい。
ラブグラフを大きくしていくことはもちろんですが、イメージとしては佐藤可士和さんのような、日本を代表するブランドマネージャーになりたいです。何歳になるかわからないけど、根気よく頑張り続けたいです。あとは今後も「幸せ」が連鎖するような事業に関わり続けたいですね。それが自分が幸せであり続けるために必要なことだと思っています。
■ 好きなことで未来を創るためのヒントがあれば教えて下さい。
才能に気づき、それを活かせる仕事に就くこと。インターンシップやアルバイト、趣味、とにかくいろいろやってみることをおすすめします。あとは『カンブリア宮殿』とか『情熱大陸』をみたり、いろいろな職業にまつわる漫画を読んでみるとかも勉強になります。知らないことは選べないですからね。
■ プライベートで最近はまっていることを教えて下さい。
筋トレですね! ゴールドジムに通って、トレーニングやダンスをしています。
■ コスメポーチの中身で欠かせないアイテムを教えて下さい。
リップは、デスクに1本、カバンに1本、ポーチに3本……というようにどこでもすぐ塗れるよう常備しています。
■ Inforomation
取材協力:株式会社ラブグラフ
企画:ミーズハー株式会社
(C)diego_cervo/Gettyimages
(C)Taras_Bulba/Gettyimages
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