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異なる拍子が同時に存在? ceroが新アルバム発売

ananweb / 2018年5月22日 16時0分

ceroの音楽を初めて聴いた人は、不思議な感覚に包まれるかもしれない。普段聴き慣れているようなJ‐POPやロックにはないリズムのうねり、楽器のひとつのようなボーカル。新しい音楽のようで、どこか懐かしさもある独特のサウンドを聴かせるバンドだ。


「もともとミュージシャンというより、リスナー寄りなので、この音楽のこの部分と、あの音楽のあそこが混ざり合ったら面白いなとか、そういうことを実践しているところはあります。あと、日本のシーンにないものを提供しようという気概もありますが、一番は自分たちが飽きない音楽を目指していますね。僕ら、飽きっぽいので(笑)」(高城晶平)

新作の『POLY LIFE MULTI SOUL』は川や滝、魚など水を想起させる曲が多い。どこか冷んやりとクールな感触を体感する。

「荒内君が『魚の骨 鳥の羽根』という最初の一曲を書き、僕が歌詞をつけてアルバム制作がはじまりました。3人とも曲を書くので曲を出し合いながらコミュニケートしているうちに、最終的にコンセプチュアルなテーマが決定していく、いつもそんなふうにできていきます」(高城)

独特のリズムのうねり、と最初に触れたのは、音楽用語でいえばポリリズム、クロスリズムというもの。

「異なる拍子が同時に存在する様式です。トライバルなリズムの上に、都会的なハーモニーがのる。そのレイヤーは、以前のアルバムと通じるところもありながら、このアルバムはアフリカンなリズムに、最近のジャズのコード進行を合わせた感じが多くなっています」(荒内佑)

一昨年からceroは5人のサポートメンバーと共にライブを行ってきたが、新作のレコーディングもこの8人全員で行った。全員揃って一発録りで完成した曲も多いとか。リズムだけでなくさまざまな楽器の音の重なり、男女のコーラスの重なりまで、ニュアンスの違う複層的なサウンドが聴きどころだろう。造語だというアルバムタイトルも、まさに彼らの音楽をピタリと表している。

「複雑なこともいろいろやっているんですけど、難しい音楽として聴いてほしくないというのが正直な気持ちですね。楽しんでもらうために作ったので、その気持ちが前面に出ているし、思いもよらずポップなアルバムになったと思います」(橋本翼)

セロ 写真左から、高城晶平(V&G)、荒内佑(K)、橋本翼(G)。’04年結成。これまで3枚のアルバムをリリース。5月末から全国12都市を回るツアー開催。

『POLY LIFE MULTI SOUL』【初回盤ACD+DVD】¥3,400 ライブDVD『CROSSING』付き。【初回盤B CD+BONUS CD】¥3,400 ボーナスディスクには全曲のインストバージョン収録。【通常盤】¥2,900*すべて税込み(カクバリズム)

※『anan』2018年5月23日号より。写真・内山めぐみ 文・北條尚子

(by anan編集部)

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