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7月に完結! チャットモンチーがラストアルバムでみせた挑戦

ananweb / 2018年7月1日 11時0分

チャットモンチーが7月に活動を《完結》する。昨年11月にふたりからのメッセージが発表されると、困惑と悲しみの声が巻き起こったが…。


「いままでは次のアルバムはどうしようか、と考えてきたけれど、次の目標はチャットモンチーを終わらせる、完結させるという言葉が、さらりと出てきたんです」(橋本絵莉子)

「えっちゃんからそう聞いたとき、なるほどと思いました。いい形で終わらせることができる気がして、すごく前向きになりました」(福岡晃子)

11月の段階ではどんな完結になるか白紙だったそう。しかし、ふたりは最後に素晴らしいアルバム『誕生』を完成させた。しかもいかにもラストという“最終章”“集大成”という内容ではなく、新たな試みに溢れたポジティブな作品でもある。

「ラストということをテーマにしてアルバムを作るのは難しかったので、いま私たちが一番興味のあるテーマで制作しました。それが生楽器をほとんど使わない、全編打ち込みというサウンド作りでした。最後に新しいことに挑戦するのもチャットらしい、という気持ちもあり、前進しながら作ったアルバムです」(福岡)

主にトラックメイキングは福岡さんが手掛けたが、「打ち込み初心者なので、先輩のPOLYSICSのハヤシさんなどに、電話やメールをしまくって(笑)、あれこれ教えてもらいながら作り上げました」。そして完成した作品は、作り方は変わっても、まさしくチャットモンチーにしか奏でられないサウンドだ。

「歌詞についても、こんなふうに思われるかな、ということをいつもより気にしないで書きました。リード曲の『たったさっきから3000年までの話』は、実家の父の姿と息子の姿を重ね合わせて、世代交代をしていく感じを詞にしました」(橋本)

福岡さんが書いた「裸足の街のスター」は、そのままチャットモンチーのことをテーマにしている。

「最後の歌詞になるから、いままでのことを書けたらな、と思って。裸足というのは、徳島のスタジオが靴を脱いで演奏するところだったので。昔のライブは靴下でやっていたんですよー!(笑)」(福岡)

また「砂鉄」という曲は、元メンバーの高橋久美子さんが歌詞を提供している。3人の関係をストレートな言葉で綴る美しい曲だ。

「3人で作ったもののCD化していない良い曲があったので、それを入れようと思っていたら、デモテープが見つからなくてメロディが思い出せなかったんです。それで、久美子にイチから新しい歌詞をお願いしてみました」(橋本)

あまり語られない家族のこと、メンバーのことを彷彿とさせる歌が聴けるのも、嬉しいポイントだ。『誕生』リリース後は、武道館のラストワンマンと徳島のイベントで、いよいよチャットモンチーは完結する。

完結後のことを聞いてみると、橋本さんは「分からないです。いまはまったく想像できない」、福岡さんは「決まっていません。転職してもいいかな(笑)」。ショックを受けるファンがいるかもしれないけど、「趣味になっても音楽は続けていくと思う」とも。どんな形であれ、またいつかふたりが奏でる素晴らしい音楽を聴ける日が来るだろう。

写真左・福岡晃子(B&D&KEY) 右・橋本絵莉子(V&G) 7/4にラストワンマンを日本武道館で行う。7/21・22は地元・徳島で「チャットモンチーのこなそんフェス2018」を主催し、結成から18年の活動を完結させる。

Last Album『誕生』【初回生産限定盤】¥3,000 【通常盤CD】¥2,400 全編打ち込みで制作された7枚目のオリジナルアルバム。全7曲。

『誕生』と同日発売の6th Album『共鳴』【Forever Edition 2CD】¥3,400 6thアルバムのリマスター盤。DISC2は『共鳴』の全曲の、2015~2016年に演奏されたライブテイクを収録したCD。(Ki/oon Music)

※『anan』2018年7月4日号より。写真・内田紘倫(The VOICE) 文・北條尚子

(by anan編集部)

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