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コミュ力ゼロの女子でも幸せに…話題作『マイ・プレシャス・リスト』

ananweb / 2018年10月19日 18時30分

コミュ力ゼロの女子でも幸せに…話題作『マイ・プレシャス・リスト』

仕事に追われていたり、人間関係に悩まされたりと、気がついたらどんどん幸せから離れてしまっていると感じるときはありませんか? そこで、心がカサついている女子にオススメの映画をご紹介します。それは……。
■ 元気をもらえる感動作『マイ・プレシャス・リスト』!


【映画、ときどき私】 vol. 194

ニューヨークに暮らすキャリーは、ハーバード大学を飛び級した超天才。IQは185もあるのに、友達もいなければ仕事もできないというコミュ力ゼロのこじらせ女子だった。そんなある日、唯一の話し相手であったセラピストのペトロフから「幸せになるためのリスト」として6つの課題を告げられる。

半信半疑ながらも、金魚を飼ってみたり、新聞の出会い広告でデート相手を探してみたりするキャリー。徐々に変化をみせるなか、無事にリストをクリアし、幸せをつかむことができるのだろうか……。

思わず自分とキャリーを重ねてしまう女子も多いと思いますが、今回はそんな放っておけないキャラクターを生み出したこちらの方にお話をうかがってきました。それは……。

■ 注目の女性監督であるスーザン・ジョンソン監督!

本作で長編映画監督デビューをはたしたスーザン監督ですが、今回は女性からの人気が高い『マイ・インターン』のプロデューサーとタッグを組み、珠玉の1本を生み出しています。そこで、監督自身の体験談から女性に向けてのアドバイスなどについて語ってもらいました。

■ 主人公は自分と100%似ている

―まずはいよいよ日本で公開を迎えますが、いまのお気持ちはいかがですか?


監督
 すごくワクワクしているわ! というのも、実はこの作品の海外での配給が一番初めに決まったのは日本だったの。そのときは2016年だったから、「では、2018年10月の公開で」と言われたときには「2年も先なの?」と思っていたけれど、ついにそのときが来たのね。

―本作のあとには、Netflixのオリジナル映画『好きだった君へのラブレター』も手掛けられ、現在大人気となっていますが、この2作品の主人公に共通するのは、頭はいいけど恋愛偏差値が低い不器用な女子であること。そういうキャラクターに惹かれる理由は?


監督
 それは、100%自分に似ているからよ(笑)。キャリーの場合は、過去の辛い恋愛経験が原因で人を信頼することができなくなってしまうんだけど、誰かを信頼をすることの難しさというのは、私も抱えている気持ちだからこそ共感しているんだと思うわ。

―では、主人公たちと一緒にご自分も答え探しをしているところもありますか?


監督
 確かにそういうところもあるけれど、いま私はシングルだから、ちゃんとした答えをまだ見つけられていないのかもしれないわね(笑)。ただ、映画作家というのは、自分のなかの深いところにある要素というのが映画作りに反映されてしまうもの。でも、意外とそれは作ったあとに気がついたりするのよ。

■ 恋愛事情は日本もアメリカも同じ!?

―私もシングルなので、監督と同じく答えを探し中ですが、監督の作品を観て久しぶりに「恋愛をしたい!」という気持ちにさせられました。


監督
 実は私もそうだったのよ! でも、『好きだった君へのラブレター』を撮っていて忙しかったから、まだ実行できてないのよね……。ところで、日本もアメリカと同じくらいステキな男性を見つけるのは難しいことなのかしら?

―はい、なかなか難しいですね……。


監督
 本当に、どこでも難しいことなのね(笑)。

―ちなみに、本作のキャリーのように頭が良すぎる女性だと、「自分は相手にされないのでは?」と男性が敬遠してしまう傾向もあるので、完璧すぎる女性は逆にモテないといわれることもありますが、アメリカではどうでしょうか?


監督
 アメリカでも同じようなことを感じるわ。だから、実は私も「自分をバカっぽく見せたほうがモテるかも!?」と思ったことがあったんだけど、どういうふうにやったらいいのかわからなかったのよね(笑)。

―確かに、そういうことがうまくできない女子は多いと思います。


監督
 でも、私の友人たちには聡明で優しい人が多いけど、本当はそのほうが大切なことなのよね。実際、今回キャリーの隣人としてサイという男性が登場するんだけど、私が彼の一番好きなところは、人間的に優しい親切な心を持っているところなの。

それなのに、キャリーはそのことに最初は気がつかなくて、どちらかというと危険で人と違うようなものを持っている男性に惹かれてしまうのよね。私も「サイのような優しい人と巡り合えたら幸せになれるのに……」っていまは思っているわ。

■ 気がついたらキャリーと同じ恋愛経験をしていた(笑)

―ということは、監督も頭ではわかっていてもキャリーと同じように危険な香りのする人に惹かれがちということですか?


監督
 そうなのよ(笑)。以前、長く付き合っていた人は20歳年上の男性だったんだけど、やっぱり同世代の男の子たちとはちょっと違う人だったし、ほかにもちょっとワケありの男性や隣に住んでいた男子と付き合っていたこともあるから、おもしろいことに映画のなかの経験を自分もしていたことになるの。でも、そのことにあとで気が付いたから、つまりそれは、キャリーほど私は頭がよくないということよね(笑)。

―では、キャリーのように新聞広告でデート相手を探したこともありますか?


監督
 うーん、それもあったかもしれないわね(笑)。でも、デートアプリとかは苦手で使ったことはないわ。今回、新聞広告という古いスタイルにしたのは、オンラインのように顔を出せない “ある理由” が男性側にあったからだけど、いまでも世界中に残っているものだし、これってそういう男性が浮気するのには実はいい方法かもしれないわね。

■ 大切にしているコミュニケーション方法とは?

―女子は気をつけないといけないところですね。本作では、コミュ力ゼロのキャリーが徐々に変わっていく姿も応援したくなりましたが、監督ご自身は、他人とのコミュニケーションで大事にしていることはありますか?


監督
 まずは、相手の言葉をきちんと聞くこと。もともといい聞き手であるという資質を持ってはいたんだけど、それは監督業をするうえではとても必要なことなのよ。だから、たとえば相手が何かアイディアを持っていれば、ちゃんと聞く耳を持つようには心がけているわ。あと、いまはコミュニケーションの方法も時代によってどんどん変わっているけれど、手紙を書くというのも好きなの。

もちろん、作品ではいまの時代を生きている女の子たちだから、コミュニケーションの方法としてSNSとかを使ってはいるけれど、それだけにならないようには意識しているわ。そのためにも、ちゃんと会って、向き合って話をして、相手の話を聞くという要素も入れるようにしているのよ。

それから、自分に自信を持つということも大切。ブレずに自分自身をちゃんと持っていれば、それを理解してくれる人と絶対に巡り合えると私は信じているからよ。

■ 女性が少ない業界だからこそ、闘っていきたい

―そんな監督だからこそ、多くの女性たちからの支持を得られていると思いますが、今回はプロデューサーも脚本家も女性を中心にこの作品を手がけたそうですね。それによって得られたこともありましたか?


監督
 「女性だからこそこういう作品ができた」ということは特にないけれど、映画業界というのは相変わらず性差別というのが残っていて、現場の男性スタッフのなかには、「女性の監督から指図されるなんて……」みたいなことを言う人もいまだにいるくらい。そんな人がいることに驚いたけれど、業界においての男性と女性の役割みたいなものと、まだまだ闘っていかないといけないとも感じているわ。

「女性監督はロマンティックコメディやラブストーリー、ヤングアダルトものやくだらないコメディでも撮っていればいい」みたいな風潮が実際いまでも根強く残っているのも事実。でも、映画やドラマを見ていて、「女性監督だったらもっといい作品になったんじゃないかな?」と思う作品もたくさんあるのよ。

男性監督から見た女性キャラクターというのは、これまでにいろいろな作品で存分に語られているから、これからは女性監督の目線で、女性や男性の生き方をどんどん描いていくべき。女性の比率が少ない業界だからこそ、私にもできることがあれば今後も努力していきたいと思っているわ。

■ 監督にとっての「幸せになるためのリスト」とは?

―監督の力強いお言葉に背中を押される女子も多いと思います! では、そんな監督におうかがいしますが、本作でもひとつのキーポイントとなっているのはキャリーが実行する「幸せになるためのリスト」。もし監督が自分のためにリストをつくるなら、何を書きますか?


監督
 まずは、友達をもっと作る。でも、キャリーみたいに金魚は飼わないかな(笑)。あとは、精神的にアクティブになること。それから恋愛をすること。仕事で出張に行くことが多いんだけど、ステキな男性と出会うチャンスを増やすために、もう少し自分の住んでいる近所に出かけることも加えておこうかしら。あなたはどう?

―私も「ステキな男性と出会うこと」にしたいです(笑)!


監督
 じゃあ、くれぐれも心の優しい男性を選んでね(笑)。

■ リスクをいとわず、まずは一歩を踏み出して欲しい

―はい、しっかりと心にとめておきます。それでは最後に、キャリーのように過去の恋愛で傷ついて憶病になっている女子たちに向けて、監督からananweb読者のための「幸せになるアドバイス」をお願いします。


監督
 まず、家にこもっていては誰とも出会わないから、外に出ること。そして、リスクをいとわずに飛び込んでみることね。そうじゃないと、その先に待っているのは孤独かもしれないわよ! (小声で)ただ、私自身もそれをまだ実行できていないんだけど……。

とにかく、やってみないとどうなるかなんて誰にもわからないわけだから、まずはトライしてみること。たとえば、「この人いいな」と思っていても、相手が自分のことを気に入ってくれているかわからないと、先に相手への好意を見せるのはすごく怖いことよね? でも、もしかしたら相手の男性も同じように思っているかもしれないから、まずは一歩踏み出してみるということをして欲しいと思うわ。

■ 面倒なことにこそ幸せのヒントがある!

キャリーが繰り広げる一挙手一投足にドキドキしながら、「幸せ」とは何かを考えさせられる本作。何事も自分から動き出さなければ変わることはできないし、自分の幸せは自分にしかつかめないものだと感じるはず。キャリーと一緒に「幸せになるためのリスト」を攻略してみては?

■ 笑顔をくれる予告編はこちら!



■ 作品情報

『マイ・プレシャス・リスト』
10月20日(土)より、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー
配給:松竹
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