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でんぱ組.inc夢眠ねむ 芸能界引退後は「本屋さんになります」

ananweb / 2018年12月10日 20時0分

でんぱ組.inc夢眠ねむ 芸能界引退後は「本屋さんになります」

ある決定的なターニングポイントが、運命を変えるきっかけに。アイドル活動10年目での引退を決意した、でんぱ組.inc・夢眠ねむさんに引退への思いとその後の展望を聞きました!


秋葉原にあるライブ&バーの店「ディアステージ」から始まったアイドルグループ、でんぱ組.incの一員として活躍してきた夢眠ねむさん。先日、2019年1月でグループを卒業し、3月には芸能界を引退することを発表した夢眠さんに、今の心境とこれからのことを聞きました。

――引退を決めてメンバーに伝えたのは2017年5月だったんですね。皆さんの反応はどんな感じでしたか?

改まって「話があります!」って言ったら、最初はみんな「えー!」「やだやだ、こわいー!」とか言ってたんですけど。私がちゃんと話したら、みんな「そうだよね…」って納得してくれました。

――でも、特に未鈴さん(古川未鈴)や梨紗さん(相沢梨紗)など初期メンバーにとっては衝撃的だったんじゃないですか。

さみしい、って言ってくれたんですけど、結局「ねむの人生だから」って応援してくれるのがありがたくて。日本人の気質かもしれないですけど、迷惑をかけるかもしれないから好きなことができない、っていう人もいっぱいいる中、私はすごく仲間に恵まれたな、と思ってます。

――ねむさんがでんぱ組.incに加入して、来年でちょうど10年なんですね。

はい。メンバーの中では、「うちら、結構長く頑張ったよね」っていうのが共通認識としてあるんです。でんぱ組.incって、最初はPCゲームの主題歌を歌うために結成されたグループで、もしかしたらその1曲で終わっていてもおかしくなかった。最初に「一生続けられるように頑張ろう!」って全員で肩を組んで始めていたなら違うと思うんですけど。そこからメンバー変動とかも結構経て、自分たちだけでというよりは、いろいろな人のおかげでここまできたというのがすごくあるんです。最初のきっかけがそんな感じだったにしては、すごく愛されて、いいグループになって良かった、と思ってます。

――2017年12月には2人の新メンバーも加わりましたね。

それがとっても心強くて。普通の会社だったら、後を任せられる人が入ってくれた、みたいな感じ。引退を決めてから1年ちょっと経った今、結構状況が変わって、より安心してハッピーに引退できるな、と思っています。今は本当にメンバーみんなが涙ぐみながらも「心配しないで大丈夫だよ!」って言ってくれる状況になったので、それはすごくありがたいです。

――メンバーさん、みんなすごくやさしいですよね。

やさしい。メンバーとは今まで、友だちとか家族ともまた違って、「仲間」っていう感じでやってきたので。何か困ってたら助けたいし、私も元でんぱ組.incとして恥ずかしくない活動をしなきゃいけないな、と思います。

――2019年3月に引退した後は本屋さんになるんですね。

はい。ちっちゃい頃から本だったら買ってもらえる家で、本を読むのが大好きだったんです。高校生の頃は本屋さんでアルバイトもしていました。2015年からは、日販さんのWEBで、私が書店を開店するために本屋さんや出版社さん、作家さんなどにお話を伺うという連載「夢眠書店開店日記」をさせていただいたりもして。ポップアップショップみたいのを何回かやったりもしたんです。

――それでは満足いかなかった?

本当の本屋さんじゃないから、これじゃない、みたいのはちょっとあって。私、なんでもやるんだったら本腰入れてやりたい、というところがあるので、引退したら本屋さんをやろう、というのはずっと思っていたんです。

――どんな本屋さんにするか、もう決まっているんですか?

今、着々と準備しています。新刊もですけど、古本も置きたくて。「こういう店にしたい」というよりは、本が普通に生活の中にあるように、戻したいんです。私、デジタル否定派ではないんですけど、やっぱり手元にあっていいもの、っていうのがもちろんあると思うし。「行ったら何か出合える」みたいな店にしたくて。もちろん、音楽もやってきたから、インストアイベントができたり、カフェがたまにあったりとか、仲間同士のサロンっぽくなるのもいいな、と思ってます。

――盛りだくさん!

今までやりたかったことを、とりあえず全部やってみたい、というのはあります。場所としておもしろくなるといいな。「発信するおもしろい人」の溜まり場になるといいな、っていうのもなんとなく考えていて。自分がアイドルになったときも思ったんですけど、周りのオタクがおもしろければ、そのアイドルは売れると思うんです。同じように、仲のいい編集者さんの話を聞いていても、編集者さんがおもしろかったら本は流行ると思う。そういう自分の好きな人たちで、ワーワー新しいことやりたいなー、みたいな。手間がかかっているものがいいな、と改めて思うので、人間の熱がある場所がつくれたらいいですね。

――今までにない場所になりますね。

そういう場所を自分の力でつくってみたいんです。あと、自分のファンの方たちが今出産ラッシュで、周りにおちびがいっぱいいるんですね。お母さん方を見てると、気軽に遊びにいけていないので、子どもが泣いていてもいい場所、お母さんが自分の時間を作れる場所など、リアルな環境に足りていない遊び場が作れるといいなとも思います。

――喜ぶお母さんがたくさんいそう。ねむさんも今後、ママ友仲間に入るかもしれないですしね。

すごく変な話なんですけど、今はもうちょっと老けたい。普通に生きてて若くいるのはいいんですけど、「若っぽくする」のは嫌だな、というのがあって。今は自分のモードでちゃんと年を取りたい。老後に向けて楽しく生きた方がいいな、って思ってます。

■ 夢眠ねむさんの運命が動いた瞬間年表

受験生時代:秋葉原のメイド喫茶でアイドルライブを観る。
勉強の息抜きにアイドルユニット「完全メイド宣言」のライブに行き、衝撃を受ける。

大学生時代:秋葉原ディアステージのバイト時代、オーディションを受けてでんぱ組.incに入る。
PCゲームの主題歌を歌うアイドルオーディションに受かってでんぱ組.incメンバーに。

2010年:髪を切り、自分の好きな音楽や漫画の趣味を人前で話すようになる。
ロングだった髪を現在のボブに。自分の趣味を話すようになったらファンが増え始める。

2011年:ヒャダイン氏が編曲した『Future Diver』をリリース。
ヒャダインさん編曲を喜ぶ一方、自分たちの価値が釣り合わないことに焦る。

2012年:小沢健二氏の『強い気持ち・強い愛』をカバーする。
ずっと大好きだった曲をカバー。自分が活躍すれば、好きな人と関われると実感。

2014年:グループの夢だった武道館公演が実現。←ターニングポイント
武道館で約1万人を動員。自分たちの活動について聞かれた時、説明がしやすくなる。

2015年:『ミュージックステーション』に初出演。
すごい出演者と並び、こんなところまでやってこられたんだということに誇りを感じる。

2019年:でんぱ組.incを卒業。芸能界を引退。
今後はキャラクタープロデュースをしたり、ずっとやりたかった書店を開く予定。

ゆめみ・ねむ 1stソロアルバム『夢眠時代』が好評発売中。12/20には著作第2弾、『まろやかな狂気2 夢眠ねむ遺言集』(マーキー・インコーポレイティド)が発売に。

スウェット¥29,000(ミドラ/アルディム TEL:03・6447・0193)

※『anan』2018年12月12日号より。写真・内田紘倫(The VOICE) スタイリスト・シェイク☆村瀬 ヘア&メイク・小板橋沙紀 インタビュー、文・古屋美枝

(by anan編集部)

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