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井浦新、子役のみずみずしさに感動…映画「嵐電」で得た「宝物」

ananweb / 2019年5月24日 19時30分

井浦新、子役のみずみずしさに感動…映画「嵐電」で得た「宝物」

井浦新さんの最新主演作は、京都の四条大宮、嵐山、北野白梅町を結ぶ路面電車「京福電気鉄道嵐山線」、通称“嵐電(らんでん)”を舞台に繰り広げられる物語。


■ 学生たちとひとつの映画を作り上げた経験が一番の宝物。

メガホンを取ったのは、映画『楽隊のうさぎ』でも井浦さんとタッグを組んだ鈴木卓爾監督。

「僕は卓爾監督の作品と人柄の一ファン。京都は仕事でも旅でもよく行っていた場所でしたし、もともと僕は電車に乗るのも見るのも撮るのも大好きなので、京都に行くたびに嵐電にもよく乗っていたんです。そんなこともあって、卓爾監督からこういう映画を撮りたいんだというお話をいただいた時に、ぜひ参加させてくださいとお返事しました」

井浦さんが演じるのは、鎌倉から来たノンフィクション作家・平岡衛星。物語はこの衛星を中心に、嵐電の街に紛れ込んで、まるで出られなくなったような男女3組の恋が互いに共振を起こすように進んでいく。

「この映画は鈴木卓爾監督作品なだけあって、結構緻密にいろいろなレイヤーがかけられているんです。なので、きっと観る人の年齢やその時の状態などによっても、捉え方は変わってくるだろうと思います。素直にキラキラした恋愛映画としても楽しめるでしょうし、見方によっては人間の生と死について考えさせられるような作品にもなっている。僕は個人的に、完成した作品を初めて観た時、3組それぞれの命のきらめきを感じたので、大切な人の手をしっかりと握りしめたくなる、そんな映画だなと。電車が好きな人、京都が好きな人はもちろん、そうでない人も自分が大切に思っている人と一緒に観に行って、お互いにどう感じたか、何を思ったか、語り合っていただけたらいいなと思います」

映画『嵐電』には鈴木監督が教鞭を執る、京都造形芸術大学の学生たちがキャストや制作スタッフとして参加。この学生たちとひとつの映画を作り上げた経験こそが「作品に参加して得た一番の宝物」だと井浦さんは言う。

「映画を作りたいという純粋さや情熱、思いの強さは、年齢が若ければ若いほど、予算をぎゅっと絞っていけばいくほど、凄まじいものがあるなと感じました。学生たちは素直で無垢で不器用。とくに地元の少年・子午線役の石田健太くんの芝居は、そばで見ていて心が動かされました。何色にも染まっていなくて、頭で考えていることと心と体が全部バラバラで。でもそれが、とても人間らしくて。まるで、デビュー当時の自分と対峙しているような感覚でした。キャリアを積んでいくと、必然的にいい意味でも悪い意味でも器用にならざるを得なくなってきます。でもそういう不器用さは、やっぱり絶対に忘れてはいけないなと思いました。まさに、汚れのない水をバサーッと頭から浴びて、知らず知らずのうちにこびりついてしまったものが洗い流されたような感覚。この経験は、僕にとって宝物になりました」

『嵐電』 衛星は京都に来て嵐電に関する取材を始めるが、そこにはかつて妻・斗麻子(安部聡子)と経験したある出来事を呼び覚ます目的があった。監督/鈴木卓爾 出演/井浦新、大西礼芳ほか 5月24日(金)より全国順次公開。©Migrant Birds/Omuro/Kyoto University of Art and Design

いうら・あらた 1974年9月15日生まれ、東京都出身。俳優。NHK連続テレビ小説『なつぞら』に出演中。主演映画『こはく』は6月21日より長崎先行、7月6日より全国順次公開。

※『anan』2019年5月29日号より。写真・内田紘倫(The VOICE) インタビュー、文・菅野綾子

(by anan編集部)

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