【クイズ】ゾクッ…これはある虫の脚を拡大したもの。その虫とは?
ananweb / 2019年8月13日 18時30分
暑い時期には特に身近に感じられる虫。ちょっと苦手……と感じる女子が多いかもしれませんが、そんな人にもぜひ見てほしいのが、現在六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開催中の『虫展 ―デザインのお手本―』。虫に魅了されたクリエイターたちがデザインした驚きの虫作品とは?
■ 虫の世界は奥深い!
【女子的アートナビ】vol. 156
『虫展』では、デザイナーや建築家、構造家、アーティストたちが、虫を“デザインのお手本”にして制作したさまざまな作品を展示。展覧会のディレクターをつとめたのは、グラフィックデザイナーの佐藤卓さんです。
小さいころから虫好きで、昆虫採集を楽しんでいたという佐藤さんは、「いつか虫の展覧会をやってみたかった」といい、「この企画の準備をしながらますます虫好きになった」とのこと。そして、次のように呼びかけました。
佐藤さん
虫の世界に入ると本当に奥が深くて、たまらない世界ですし、心が豊かになり、モチベーションも上がってきます。虫がダメ、という方も、ここではちょっと我慢して、ぜひ虫の世界に入ってみてください!
■ いざ、虫の世界へ!
それでは、超・虫嫌いの私が虫の世界に突入です。いきなり登場するのが、先ほど虫愛を語った佐藤卓さんの作品《シロモンクモゾウムシの脚》。シロモンクモゾウムシの左側の中脚をわざわざ700倍に拡大したそうです。
もじゃもじゃした毛みたいなものが体から無数に出ています。虫嫌いがもっとも苦手とするフォルム……。
アップの写真も撮ってみました。こんなに大きなゾウムシが這いまわっていたら……想像しただけで恐怖です。導入部からパンチのきいた作品が現れ、この先が心配ですが次に行ってみます。
■ 虫って美しい…!?
続いてご紹介するのは、阿部洋介さんの映像作品《虫のかたち》。小檜山賢二さんと丸山宗利さんが撮影した虫の写真が次々と現れ、さらに不思議な音も流れています。この音は、さまざまな環境の音と楽器の音を混ぜてつくったもので、この作品自体が「昆虫のミュージックビデオ」になっているそうです。
暗い部屋の中で、虫の大きな映像に取り囲まれるなんて苦痛しかない!と思いきや、意外にもその美しさに感動してしまいました。まるで聖堂のステンドグラスを見ているかのような神々しい世界。虫って案外美しいのかも……!
■ 虫がつくる芸術作品
大きな展示室に入ると、さらにバラエティ豊かな作品が並んでいます。なかでも目を引くのが、小檜山賢二さんの写真《トビケラの巣》。
チョウやガに近い昆虫のトビケラは、幼虫のときに水の中で巣をつくるそうで、その巣の写真が18点展示されています。巣の材料は、付近にある落ち葉や枝、砂など。まるで芸術作品のように鮮やかな巣もあり、見とれてしまいます。
また、展示室の壁のいたるところに、虫の豆知識を書いた「虫マメチ」や、展覧会の企画監修者である養老孟司さんの言葉が載った「養老語録」が貼ってあります。ひとつひとつ読んでいくと、虫への興味がどんどん増していきます。
■ 虫で遊ぶ!
見るだけでなく、遊べる作品もあります。藤田すずかさん+宇野由希子さん+阿部憲嗣さんの《虫のなまえ》は、人間が虫に名前をつけてきた方法を体験できる作品です。
さまざまな虫たちを分類するため、色や模様、形だけでなく、身近にあるものに見立てたりしながら人は虫に名前をつけてきました。例えば、イチゴに見立てた「イチゴチビナガカメムシ」などが映像で紹介されています。
そして、この場所では自分たちで虫の名前をつけることもできます。「マンジュウ」「トゲトゲ」「フワフワ」などのカタカナが書かれたスタンプがずらりと並んでいるので、好きな文字を組み合わせてオリジナルの虫の名前をつくれます。
さらに、出口付近に行くと作画スペースもあるので、虫の姿を自由に描いてもOK。子どもから大人まで楽しめます。
こちらは、向井翠さんの作品《虫漢字のかんじ》。虫がついた漢字がずらりと並んでいます。読めない漢字があったら、パネルの上部をそっと押してみると……答えが出てきます!
ところどころ、虫嫌いにはゾッとする作品もありますが、それでも見ているうちに虫の美しさに魅了されていくから不思議。また、クリエイターのみなさんがどんなふうに虫からインスピレーションを受けたのか、と考えながら見るのもおもしろいです。
『虫展』は11月4日まで開催。虫嫌いな人も、とりあえず一度のぞいてみてはいかが?
■ Information
会期:~11月4日(月・祝) ※休館日は火曜日(10月22日は開館)
時間:10:00 ~ 19:00 ※入場は30分前まで
会場:21_21 DESIGN SIGHT(東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン)
料金:一般 ¥1,200/大学生 ¥800/高校生 ¥500/中学生以下無料
※本記事の写真は、プレス内覧会で主催者の許可を得て撮影しています。
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