【2019秋冬】ポイントは“揺らぎ” 「色気」のある着こなしとは?
ananweb / 2019年10月20日 18時0分
ふとした着こなしに表れる、知性や品を感じる色気とは? ここでは、“ギャップが生み出す揺らぎの色気”というテーマのもと、スタイリストの木津明子さんに、色気のある“着こなし”のポイントについて教えていただきました。
時代を映し出す鏡であると同時に、まとう人のセルフイメージにも大きく影響するファッション。“色気のあるファッション”というと、つい露出の多い服をイメージしがちだけれど、「それはもう古い考え方かもしれません」と木津さん。
「今は色気にも“品格”が求められる時代。人としての内面的な成熟度が、外見の魅力として表れるとも考えられています。そんな時代でファッションに求められるものは、一言でいえば“揺らぎ”。たとえば、かっちりとしたシルエットのジャケットに柔らかい素材のスカートを合わせるだけで、女性らしさが際立つという具合に。コーディネートでつくられる意外な“ギャップ”によって、自分の内面から滲み出る女性らしさを表現することができるんです」
そこで、この秋冬のトレンドを踏まえた、色気のある着こなしのポイントを木津さんが指南。ギャップを上手にコントロールすることができれば、見た目の印象もぐっと魅力的に!
■ 硬いアイテムと柔らかいアイテムで緩急をつける。
“揺らぎのある色気”を演出するいちばんシンプルな方法は、素材や質感でギャップをつくること。
「たとえば、スーツのようにしっかり仕立てられたジャケットに、ふんわりとしたサテンやシルクのスカートを合わせる着こなしは、今季のトレンドの一つ。男性的な硬い質感の中に、女性的な柔らかさのあるアイテムを投入するだけで、メリハリの利いた大人の色気を表現することができます」
■ 一つ目立つネックレスをつけ視線をひきつける。
女性を華やかに彩ってくれるアクセサリー。着こなしが地味になりがちな秋冬の服装にこそ、インパクトのあるネックレスを合わせて華やかに装うのがテクニック。
「デコルテまわりのおしゃれのポイントは、いかに肌を見せずに色気をまとえるか。首元に一点、主役級のアイテムがあるだけで、顔の印象も明るくなり、たちまち女性らしさが漂います。首の詰まったトップスやタートルネックのニットに合わせるのがおすすめ」
■ シャツ&デニムのシンプルな着こなしにスカーフをプラス。
オフィスでも、休日のカジュアルスタイルにも役立つ白シャツ。どちらかといえばメンズライクなアイテムも、小物を合わせることでギャップのある表情に仕上がる。
「シャツの衿元にスカーフを巻くだけで、エレガントで女性らしい印象に早変わり。巻き方のアレンジはいろいろありますが、チョーカーのようにコンパクトに巻きつけても素敵。ボトムにデニムを合わせたカジュアルスタイルのアクセントにもおすすめです」
■ ワイドパンツ×ヒールパンプスでクールな色気を醸し出す。
ゆったりとしたシルエットがカジュアルなワイドパンツ。ローファーやスニーカーでメンズっぽく装うのもいいけれど、レディに仕上げたいなら足元はヒールが鉄則。
「パンツスタイル×ヒールパンプスで、“デキる女”風の着こなしが完成。足元を女性らしくすることで、ワイドパンツのクールな印象が引き立ち、絶妙な色気を演出できます。パンツはなるべく素材がさらっとした上品なアイテムを選ぶのがポイントです」
木津明子さん スタイリスト。2006年に独立後、『VOGUE JAPAN』や『otona MUSE』などのファッション誌や、広告を中心に活躍。小誌定例ファッションページ「Antenna」でも不定期でスタイリングを担当。
※『anan』2019年10月23日号より。イラスト・原田桃子 取材、文・瀬尾麻美
(by anan編集部)
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