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「オタクの恋愛意識もずいぶん変わった」イマドキ女子の恋愛エッセイ

ananweb / 2020年1月17日 19時0分

「オタクの恋愛意識もずいぶん変わった」イマドキ女子の恋愛エッセイ

オタク女子4人組(もぐもぐ、ひらりさ、かん、ユッケ)による劇団雌猫が、現代のさまざまな恋愛観を語るエッセイ集を発売。ユッケさんともぐもぐさんにお話を聞きました。
■ イマドキ女子の恋愛観って? 本音と多様性が見えるエッセイ集。


ユッケ:私たちは全員平成元年生まれの同い年で、社会人1年目くらいの時に友達になったんだよね。

もぐもぐ:みんなそれぞれ別のジャンルのオタクなんだよね。それで友情の証に同人誌を作ろうという話になり、みんなが気になることとして、“浪費”をテーマに選んで。

ユッケ:ひらりささんがオタク女子の飲み会を開いてくれたりして、周囲に面白い人が集まっていたから、そういう人たちに匿名でエピソードを書いてもらったという。最初は「親友テレカ」を作るくらいの気持ちだったけど(笑)、冬コミの即売会で意外と売れて、その流れで作った第2弾のテーマが“恋愛”。この本はそれを加筆修正して書籍化したもの。

もぐもぐ:独身者にも既婚者にも、いろいろな恋愛エピソードを語ってもらっています。原稿を読むと、飲み会の時はバカ話として笑わせていたけど、実は葛藤があったんだなとか、どんな立場の人でも楽しい部分と不安な部分があるなと分かった。匿名で書いてもらったからこそ二面性が見えたと思う。読めば自分とは違う考えの人がいるだろうけれど、それは隣人を理解するきっかけになりそう。人間っていろいろだなと思えるから、普通の恋愛本に疲れている人にも読んでもらいたいな。

ユッケ:作るなかで、オタクの恋愛意識もずいぶん変わったなと思った。前はオタク=喪女でモテないというイメージだったのが、2年前くらいからオタクの婚活レポートがすごく出てきて。最近は、生涯一人でもいいよねとか、友達同士でルームシェアしたいよねとか、多様性が語られるようになった気がする。

もぐもぐ:結婚or NOTだけじゃないんだ、というのはこの2年でだいぶ広まったよね。

ユッケ:ただ、私もそうだけど、誰とも恋愛関係がないと自分に欠陥があるのではという不安もやっぱりある。そういうモヤモヤを抱えている人にも寄稿をお願いしています。

もぐもぐ:今後も、みんなが知りたいことを作っていきたいね。

ユッケ:うん。大学生から「卒業したらオタクできないと思っていたけれど、雌猫のみなさんがめっちゃオタクやっているから勇気出た」って言ってもらえた(笑)。

もぐもぐ:そういう、いい連鎖を作っていきたよね。

劇団雌猫『誰になんと言われようと、これが私の恋愛です』 若手俳優にガチ恋する女、オタ友と同居している女、推しと結婚した女など、恋愛観を語るエッセイ集。800人以上へのアンケート調査も。双葉社 1200円

げきだんめすねこ オタク女子4人組(もぐもぐ、ひらりさ、かん、ユッケ)。制作した同人誌『悪友vol.1浪費』が話題に。編著書に『浪費図鑑』『だから私はメイクする悪友たちの美意識調査』など。

※『anan』2020年1月22日号より。写真・中島慶子 取材、文・瀧井朝世

(by anan編集部)

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