ピュアすぎてマジメで! ミュージカル界の逸材、木下晴香に注目
ananweb / 2020年2月26日 20時50分
ミュージカル『アナスタシア』でミュージカル初主演を果たした木下晴香さんに、作品や役への思いを聞きました。
■ ミュージカル界が注目する逸材。念願の主演舞台は、あの話題作。
昨年公開のディズニー実写映画『アラジン』で、ヒロイン・ジャスミンの吹き替えを担当したことで木下晴香さんを知った人も多いはず。じつは‘17年に『ロミオ&ジュリエット』のジュリエットに大抜擢されて以降、ミュージカル界を担う新しいヒロインとして注目を集める存在。
「地元佐賀から上京して、ちょうど3年になるんですけれど、ここまで濃い時間を過ごさせてもらっていると思います。やりたいことをやらせていただけている今の状況に感謝もありますが、幸せすぎてときどき不安になることも…。その不安を拭うためにも、自分でこれだけ頑張っているんだからと思えるくらいの努力をしないとなって思っています」
と、ピュアすぎるほどの真面目ぶり。その木下さんがついにミュージカル初主演を果たす。実在した帝政ロシアの皇女アナスタシアを題材にした『アナスタシア』だ。
「この世界に入った時から憧れていた作品です。しかも、同時に日本初演の作品に携わってみたいという願いも叶えられ、今は覚悟と緊張で身の引き締まる思いでいっぱいです」
今作は、幼い頃に過去の記憶を失った皇女アナスタシアが、孤児のアーニャとして成長し、自らの過去を求めて旅に出る物語。
「壮大なスケールで展開される物語に素敵な衣装と映像。物語もロマンティックで、この物語の世界で生きるのがすごく楽しみなんです」
そう言った後、「とくに自分を探す旅というところが、私の中ですごく響くんですよね」とも。
「私はわりと受け身で、人の意見に左右されやすいタイプ。それゆえに自分ってどこにあるんだろうって悩むことが結構あるんです。アーニャは、過去の記憶を一切なくしたうえで生き抜いてきたからか、チャーミングだけど強くてとてもたくましい。そんな彼女の姿に勇気をもらいますし、彼女を演じることで私自身も強くなれたらいいなと思っています」
小学校3年生から地元のキッズミュージカル団体に所属、16歳の時に全国規模の大型作品のオーディションに受かり、全国ツアーを体験。公演をしながら、「自分の実力がどこまでなのか挑戦してみたいという気持ちが湧き上がって」、各県の代表が競うテレビの歌番組に出場。そしてそこで上位に残ったことをきっかけに、現在の事務所に所属することに。おとなしい印象だけれど、夢に向かう意志の強さと熱量、そして行動に移すアグレッシブさは、アーニャ並みでは?
「普段はフワフワしているってよく言われます。はっきりとした意見もなくてブレブレだし、自分に自信がないタイプ。でもそのぶん、気持ちが整理できて“私はこれをやりたいんだ”って意志が定まったら絶対に曲げない(笑)。そこはアーニャに負けないくらいの強さがあるかもしれません。ただアーニャは、穏やかなところで生きてきた私のような人間には簡単に想像できないくらい過酷な状況を生き抜いてきた人。そのたくましさや人としての厚みみたいなものを、本番までに自分の中に築いていかなくちゃと思っています」
誰かの力に頼るのではなく、自らの力で運命を引き寄せていく。そんな木下さん=アーニャの姿に、勇気づけられる女性も多いはず。
「女性も働いて自分の人生を掴み取っていく現代に、共感したり、心に響くものがきっとあるはず。とくに今、何かに挑戦しようと頑張る女性に観ていただけたらと思います」
ミュージカル『アナスタシア』 革命から逃れフランスに亡命した皇太后(麻実れい)は、行方不明の孫娘のアナスタシアを捜すため多額の賞金を懸ける。その皇女によく似たアーニャ(葵・木下/Wキャスト)を利用しようとした詐欺師が…。3月1日(日)~28日(土)/渋谷・東急シアターオーブ 4月6日(月)~18日(土)/大阪・梅田芸術劇場メインホール 出演/葵わかな・木下晴香(Wキャスト)ほか S席1万3500円 A席9500円 B席5500円*すべて税込み 梅田芸術劇場(東京) TEL:0570・077・039 (大阪) TEL:06・6377・3800
きのした・はるか 1999年2月5日生まれ。佐賀県出身。‘17年にオーディションでミュージカル『ロミオ&ジュリエット』のジュリエット役に抜擢。その後、『モーツァルト!』『ファントム』などの大作ミュージカルのヒロインも演じた。
※『anan』2020年3月4日号より。写真・土佐麻理子 スタイリスト・岡本純子(afelia) ヘア&メイク・Nico インタビュー、文・望月リサ
(by anan編集部)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
美 少年・岩崎大昇「ニュージーズ」再演でグランドミュージカル初主演「まさか自分がジャックを演じる日が来るとは」
モデルプレス / 2024年3月21日 10時0分
-
【4月来日公演開幕】マシュー・ボーンの『ロミオ+ジュリエット』特別番組「近未来のロミオとジュリエット-アンミカ激推し!若いエネルギーが舞台で爆発」無料見逃し配信スタート!
PR TIMES / 2024年3月11日 14時15分
-
駒木根葵汰×新原泰佑、W主演で俳優同士の恋愛物語「大きな挑戦」『25時、赤坂で』実写化
マイナビニュース / 2024年3月8日 6時0分
-
駒木根葵汰&新原泰佑、BLドラマ撮影中に恋に落ちる「25時、赤坂で」実写化 原作イラスト再現のビジュアル公開
モデルプレス / 2024年3月8日 6時0分
-
「アラジン」キャスト・日本語吹き替え声優・あらすじ 中村倫也&木下晴香起用のきっかけは?
映画.com / 2024年3月1日 21時0分
ランキング
-
1朝食の有無で「人生の収支」が変わる…東北大の調査でわかった「朝食と年収&就職先」の驚きの相関関係
プレジデントオンライン / 2024年3月28日 7時15分
-
2「友だちの輪」誕生のきっかけにあの世界的巨匠 ハプニングの宝庫「笑っていいとも!」の魅力
東洋経済オンライン / 2024年3月28日 14時0分
-
3「アメリカの最悪の事態はこれから訪れる」世界最高の知性による未来予測。超富裕層が「人を買い」、裁判や司法制度における不平等が経済主体に
集英社オンライン / 2024年3月28日 8時0分
-
4「回転寿司」でよく食べているネタは? ハマチ・ブリ、マグロを上回った第1位は?
オトナンサー / 2024年3月28日 8時10分
-
5なぜ「紅麹サプリ」で死亡例が起きたのか…健康に良いとされる「機能性表示食品」の制度的な欠陥
プレジデントオンライン / 2024年3月27日 17時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください