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あの名作が映画化! メリル・ストリープなど人気女優が集結のワケ

ananweb / 2020年6月12日 18時50分

あの名作が映画化! メリル・ストリープなど人気女優が集結のワケ

グレタ・ガーウィグが女性作家ルイーザ・メイ・オルコットの世界的ベストセラー小説『若草物語』を映画化した、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』。6月12日の公開に合わせて、『anan』特別編集として1号のみ限定で復活した『Olive』のインタビュー(抜粋)に、誌面には掲載できなかった質問をプラスしてお届けします。
文・小川知子


■ グレタ・ガーウィグが最新作について語る!

ー『若草物語』が世界中で長く愛される理由はなぜだと思いますか?

普遍的な物語ですし、私はいつも幼い頃の自分と一緒に歩いたり会話したりしているような気がするんですけど、『若草物語』は、大人の女性が少女時代の勇敢さを取り戻そうとすることを本質的に捉えている。自分が何者なのかを教え続けてくれる本だと思っています。

ー印象的なセリフばかりでしたが、原作から引き出したものなんでしょうか?

原作はもちろん、ルイーザ・メイ・オルコットによる小説、エッセイ、手紙や日記といった資料をかき集めました。ほとんどリサーチプロジェクトでしたね(笑)。小説だけじゃなく、ルイーザの本当の声を捉えたかったし、彼女のショッキングなほど現代的な言葉を少しでもセリフに引っ張りたくて。最後には、作家であるルイーザと彼女のアバターとしてのジョーの間にある壁を壊したかったので、ジョーにまつわるアイディアと構想を通じて、ルイーザ自身を読み解くことが挑戦でした。

ー具体的に、役者との掛け合いで生まれたセリフはあったんですか?

それぞれにあったんですが、鍵となったのは、メリル・ストリープとの会話ですね。それきっかけで、エイミーのための結婚にまつわるスピーチを書くことができました。

ーかなり更新されたエイミー像に驚き、魅入ってしまいました。

私もエイミーをみくびっていたところがあって、読み返したときはびっくりして。すごく現代的で説得力があって面白い女性だったので。エイミーがジョーと同じくらい強靭キャラであることにも惹かれました。ジョー役のシアーシャ・ローナンにとって不足のない敵役には、超パワフルなフローレンス・ピューが必要だったんです(笑)。

ージョーが勇気を出して物語を書いたように、監督に映画を撮ることを勇気づけてくれた存在は誰なのでしょうか?

すごく影響を受けたのは、作家のジョーン・ディディオン。彼女も私と同じサクラメント出身で、あの知性と才能が私のよく知る土地で生まれたのなら、私もそうなれる? と思わせてくれました。アニエス・ヴァルダも。ほかにも素晴らしい映画人たちの作品が、「そこに飛び込んで映画を作りたい! 」「映画で語り返したい!」と私を勇気づけてくれたので、一から自分でつくることができたんだと思います。

ーパートナーであるノア・バームバックも作家であり、映画監督ですが、お互い影響し合うことは多いのでしょうか?

彼は、大好きなフィルムメーカーですし、もちろん与えられる影響もあるといえばあります。ただ、面白いのは、もともと彼はリハーサルをするのは好きじゃなかったはずなのに、私が役者たちとたくさんリハーサル時間を持つのを見て、「僕もリハやりたいかも」と変化していったので、その部分は確実に私から影響されてると思います(笑)。

ー同業のパートナーシップは難しいと日本では言われがちなのですが、同業でもうまくいく秘訣があれば教えてください。

秘訣はわからないけど、お互いに探りながら見つけ出していったという感じでしょうか。彼の作品の大ファンなので、パートナーとしてだけじゃなく、映画を愛する個人として100%で関わるし、自分の作品をつくるうえでも、彼になら自信を持って本音を言える。

仕事のプレッシャーがどれほど重いかを理解し合えて、シンプルに支え合うことのできる協力者として、お互いのためにそこにいることができる存在なんてなかなかないし、作家、監督として、それぞれが全く異なる作品を作れていることは、本当に素晴らしいことだと実感してます。

ーお互い、健康的なライバル関係という感じですか?

まぁ、お互いを純粋に感動させたいという気持ちはありますよね。私が常に切望しているのは、彼が笑ってくれること。私が台本を渡すとき、彼が笑うと誇らしくなるし、自分の作品を自慢したいという思いはどちらもあるので、ライバル意識はなくはないけれど、フレンドリーなものだと思います(笑)。

ーちなみに、ノアが一番笑っていたシーンをお伺いしてもいいですか?

「ジョー、お爺さまは比べないものよ」と母親が言うシーン。あれがツボにハマったみたいです(笑)。今回、脚本自体に力があるかどうかを確かめたかったので、原作を読むより前に脚本を見てもらったんです。読んでいる間、彼はよく笑っていたし、私に脚本を返すときにはもう完全に泣いてて(笑)。とても嬉しかったですね。

ーノアと共同監督をする次のプロジェクト、映画『Baribie(原題)』について何か教えていただけることはありますか?

お話できることはまだそんなにないんですが、すごく変な作品になるってことは保証します(笑)。

プロフィール
グレタ・ガーウィグ 1983年、カリフォルニア州サクラメント生まれ。パートナーのノア・バームバック監督作『フランシス・ハ』(’12)では、主演だけでなく共同脚本を担当。『レディ・バード』(18)で、単独監督デビュー。最新作で、本年度アカデミー賞<6部門>ノミネート。

■ Information

『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
6月12日(金)より、全国順次公開。
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

※インタビュー全文はanan特別編集Oliveに掲載されています。

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