トーク力も必須? 映画Pが注目する「若手バイプレイヤー」4人

ananweb / 2020年10月9日 20時30分

トーク力も必須? 映画Pが注目する「若手バイプレイヤー」4人

監督、脚本家…クリエイターからひっぱりだこ! 愛されてやまない若き芝居巧者たち。映画を製作するプロ、映画プロデューサー・宇田 充さんの視点から、彼らが愛されてやまない秘密を考察します。

監督の世界観にハマれば一生指名され続けるのがバイプレイヤー的ポジション。

映画を企画して製作することが僕の仕事で、監督や脚本家などと話し合ってキャスティングします。役者さん選びの基準は、世界観に合うかどうかが一番。役にぴったりだとか旬な役者であることはもちろん、新たな魅力を期待して普段のイメージと違う役をあえて提案する場合も。ある意味、映画は監督がシェフの店。作品として正解の味は監督のセンスに寄り添います。こういう味(お芝居)がお好きですよね? とか、こういう食材も面白いですよと提案したり相談する役割。ちなみに、ある一つの役からその役者のことが窺えるとしても25%程度。まだまだ知らない顔がある。未知なる魅力を見出すのも楽しみです。みごと監督の世界観にハマり、実力を発揮できる役者は、その後も同じ監督から指名が続くことも多いですよね。誰もが観たがるいつもと同じ味の“ザ・スター”な役者も必要だけど、どんな役でも演じきるバイプレイヤー的ポジションの役者は、一生指名され続けるでしょう。

千葉雄大



監督に愛されることだけではなく、抜群のトーク力もまた必要な要素。
「映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』で沢尻エリカさん演じる太田静子の弟・太田薫役に選んだ理由は、太田家はきっと美形だと思ったことと、監督もプロデューサー陣も以前から好きな役者だったから(笑)。ちなみに僕としては、バラエティ番組で見た抜群のトーク力から、舞台挨拶でも映画の魅力を上手に伝えてくれそうなところも魅力的でした」

ちば・ゆうだい 1989年3月9日生まれ、宮城県出身。’10年放送のドラマ『天装戦隊ゴセイジャー』で俳優デビューし、同作劇場版でも主演を務めてスクリーンデビュー。以降、毎年連ドラに出演しながらコンスタントに映画に出演し続ける。



LATEST MOVIES
『人間失格 太宰治と3人の女たち』(蜷川実花監督・2019年)太田薫役、『決算!忠臣蔵』(中村義洋監督・2019年)磯田武太夫役、『子供はわかってあげない』(沖田修一監督・2021年公開)門司明大役など。

渡辺大知



役そのものになり己がものにする。内に秘めるのは強い役者魂。
「ミュージシャン出身の役者さんは役を演じるというより、自分のものにしてしまうのがうまい印象です。渡辺くんもそうで、役とはいえどその人そのものになりきる。俳優デビュー作『色即ぜねれいしょん』から目立っていて、いつかご一緒したいと思っていたのですが『くちびるに歌を』で実現。物腰が柔らかいのに、内に秘める強い役者魂を感じました」

わたなべ・だいち 1990年8月8日生まれ、兵庫県出身。ロックバンド・黒猫チェルシーのボーカル(現在活動休止中)としてメジャーデビュー。’09年公開の映画『色即ぜねれいしょん』で役者としてデビューするとともに主演を務める。



LATEST MOVIES
『ブルーアワーにぶっ飛ばす』(箱田優子監督・2019年)玉田篤役、『わたしは光をにぎっている』(中川龍太郎監督・2019年)緒方銀次役、『僕の好きな女の子』(玉田真也監督・2020年)主演・加藤役など。

山田裕貴



大勢の中のクラスメイト役でも埋もれずに存在感を放つ役者。
「2010年公開の映画『私の優しくない先輩』で、いちクラスメイトとして出ていただいていたんですが、当時からかっこよくて存在感がありました。クールな顔立ちと目力から、冷たい目で見られたい、アオレンジャー好きな女子にハマりそうな(笑)。性格的にはグイグイ熱くて、真っすぐな、まだまだ魅力が発見できそうな役者さんだと思っています」

やまだ・ゆうき 1990年9月18日生まれ、愛知県出身。’10年公開の映画『私の優しくない先輩』でスクリーンデビュー。翌年ドラマ『D×TOWN』で初主演を務める。主演舞台『終わりのない』で文化庁芸術祭賞演劇部門新人賞を受賞。



LATEST MOVIES
『燃えよ剣』(原田眞人監督・近日公開)一橋慶喜役、『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』(飯塚健監督・近日公開)高橋竜二役、『東京リベンジャーズ』(英勉監督・近日公開予定)龍宮寺堅役など。

藤原季節



どんな役でも彼だけの魅力を発揮! ぜひご一緒したいスター性のある役者。
「清水尋也くん、佐野勇斗くん、高杉真宙くん、小関裕太くん、杉野遥亮くん、坂東龍汰くん…魅力的な若手はまだまだいて、どの役者もいろんな監督が注目しています。とても選べませんが、藤原季節くんもその一人。芝居に対する誠実で熱い想いを感じます。どんな役を当てても自分のものにして彼の魅力を発揮しそう。ぜひまたご一緒したいです」

ふじわら・きせつ 1993年1月18日生まれ、北海道出身。『神さまの言うとおり』では三池崇史監督、『新宿スワン』では園子温監督、『美しい星』では吉田大八監督、『his』では今泉力哉監督など多くの監督から呼ばれる若手実力派俳優。



LATEST MOVIES
『アイネクライネナハトムジーク』(今泉力哉監督・2019年)青年役、『鼓動』(品田誠監督・2020年)主演・ミツル役、『his』(今泉力哉監督・2020年)日比野渚役、『のさりの島』(山本起也監督・2021年公開予定)など。

宇田 充さん 日本大学藝術学部卒業後、アスミック・エースを経て映画プロデューサーとして独立。蜷川実花監督のNetflixドラマ『FOLLOWERS』(2020年)など話題作を数多く手がける。最新作は『きみの瞳が問いかけている』(10月23日公開)。

※『anan』2020年10月14日号より。イラスト・岡田成生 取材、文・若山あや

(by anan編集部)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング