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「脚がつる」は若い世代も要注意! “潤い&栄養不足”のサイン?

ananweb / 2020年10月17日 21時0分

「脚がつる」は若い世代も要注意! “潤い&栄養不足”のサイン?

憂鬱な時期を、体質別養生で快適に。中医学や養生法に詳しい櫻井大典さんによる「Daily(デイリー)養生」。今回のテーマは「脚のつり」です。

起き抜けに伸びをするなど、急に動いた拍子に脚が痙攣し、つってしまった。そんな経験はありませんか? 高齢の方に多いトラブルと思われがちですが、比較的若い世代でも悩まされている人が少なくありません。

脚のつりは、中医学ではまず「血虚(けっきょ)」が原因と考えます。筋肉は繊維の束で構成されていて、それらが伸び縮みすることで力を発揮します。ところが血が足りないと筋肉に栄養や水分が行き渡らず、収縮するときにひっかかりが起きてしまう。これが、脚がつる、「こむらがえり」と呼ばれる状態です。とくに脚の筋肉は心臓から遠いので、血の不足を生じやすいと考えられます。脚のつりは妊娠中の女性にも多いのですが、それも、赤ちゃんへの水分や栄養が優先されて、血が不足しがちになることが一因です。

補血(ほけつ)&補陰(ほいん)がカギ。辛いときは頓服薬も。

血は体に欠かせない要素のひとつですから、不足すると肌の乾燥や疲れ目、慢性的な疲れなど、さまざまな不具合が生じてきます。いまはこうした症状がなくても、脚がよくつるようならいずれ起きる可能性大。とくに目のあたりがよくぴくぴく痙攣するのは、血虚の典型的なサインです。早めに対策を始めましょう。血を補ってくれるのは、赤や黒の食べ物。鶏レバーやひじき、にんじん、黒豆などをこまめに食べるようにしてみてください。また、血は潤いを表す「陰」に属するので、陰を補う働きのある白い食材もおすすめ。豆腐や白菜など水気の多い食べ物のほか、白ごまや卵もいいでしょう。同時に血不足の人は血液がどろどろになって流れが滞る「お血(けつ)」も生じやすいので要注意。下半身を冷やさないことや、ストレッチなどの軽い運動で血の流れをよくしておくことが、お血防止につながります。

ただ、こうした養生を心がけてもしょっちゅう脚がつるという人が時々います。どうしても困るようなら、「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」を常備しておくのも手。これは筋肉の緊張や痛みを和らげる漢方薬で、一般のドラッグストアでも扱っています。頓服薬があるだけで安心するのか、脚がつる頻度が減ったという声もあります。薬剤師と相談しながら、試してみるのもいいでしょう。

脚のつりは、潤いや栄養不足のサインです。折しも、空気の乾燥が進む時期。しっかり養生したいですね。

さくらい・だいすけ 漢方専門家、国際中医専門員。完全予約制の漢方相談処「成城漢方たまり」で相談を行う。『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(小社刊)ほか、監修書、著書多数。

※『anan』2020年10月21日号より。イラスト・momokoharada 文・新田草子

(by anan編集部)

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