嫉妬、モヤモヤから脱却! 話題の精神科医・Tomyが贈る、言葉のお守り
ananweb / 2021年2月19日 20時10分
日々のストレスや未来への不安で自分を見失った時は、気持ちをリセットしよう。精神科医・Tomyさんの心強い言葉で、不安を吹き飛ばして。
仕事、恋愛、対人関係などでうまくいかないことがあると、自己嫌悪になったり、どうして私ばっかりこんな目に遭うのと、マイナスな感情で頭がいっぱいになり、心が折れそうになります。そうでなくても、先の見えない状況が続き、人に会うこともままならず、自分をわかってもらえないことがもどかしい。自分らしく、ありのままでいたいのに…。
「ちょ、ちょっと~、なにグチグチ言ってるのよ。いったん落ち着いて、深呼吸しなさい。そもそもね、ありのままに生きたいなんて考えている時点で、ありのままじゃないと、アテクシは思うわ。自分らしい生き方という、幻想にとらわれているだけよ」と、独特の口調で、人生の尽きない悩みに鋭く切り込むのは、Twitter「ゲイの精神科医Tomyのつ・ぶ・や・き」で、20万人以上のフォロワーたちの心を癒してきた、精神科医のTomyさん。
「周りからこんなふうに見られたい、評価されたいとか、自分を客観的に見すぎなのよ。主観が足りず、自分が心地よいと思える価値観を持っていないから、自己嫌悪になったり、自分に自信が持てなくなるの」
でも自分を客観的に見るのは大事だとよく言いますが、ダメなこと?
「自分の行動や問題点を把握するために客観視することは大切だけど、自分の意識や感覚はもっとシンプルでいいと、アテクシ思うの。好きか嫌いかとか、素直な感情に従って全然OK。じゃないと、自分を追い詰めてばかりで幸せでいられないわ」
内側に意識が向きすぎている時はどうすればよいのでしょうか?
「そんなの周りに目を向けることね。自分のことをあれこれ考えても、答えなんて出やしないんだから。考える時間を減らすために、行動あるのみ! そうすればモヤモヤも晴れて、心もスッキリするはず」
しかし、このご時世、なかなか動きづらい状況だし……。
「ほーら、そうやってなんやかんや言い訳して、やらない理由を探しているのよ。たしかに今は行動が制限されて、ストレス溜まっちゃうわよね。でもこんな時でもやれることはある。家でできる、小さなことでいいのよ。もしそれでも何をやればいいのかわからないなら、誰かのために動いてみては? 自分から目を離して、誰かの役に立ちそうなことをしてみると、自然と自分のあるべき姿や形が見つかるんじゃないかしら。そして、今の悩みも吹き飛んで、アナタらしく、ありのままで生きられるようになるわよ」
ダメモードから心を回復させるアドバイス集。
現代人が陥りがちな心理状態から抜け出すための、感情をリセットできる名言。言葉のお守りとして心に刻んでおけば、落ち込んでしまった時もうまく切り抜けられるはず!
陥りがちなダメモード:他人のキラキラが悔しい
他人のSNSの投稿が気になったり、自分と比べて凹んだり。隣の芝生は青く見える状態で、モヤモヤが止まらない! 危険度が高くなると、嫉妬して、攻撃性が増すことも。
例えばこんな人…友人や同僚の成功や出世を喜べない/同窓会や親戚の集まりで肩身が狭い/SNSを見て落ち込んだり、悪口を言ってしまう
そんなあなたに… Tomyさんからの言葉のお守り
キラキラしている人は参考にすればいいじゃない。
「人がキラキラして見えるって、本当は喜ばしいこと。それなのに、今の自分に自信が持てず比べちゃうから、悔しいっていう負の感情が芽生えてしまうの。本当にその人がキラキラしていて、素敵だなぁ、羨ましいなぁと思うのなら、そう思える部分を真似して、自分にも取り入れてみれば? そしたらアナタも晴れて、キラキラの仲間入りよ!」
本当に、その人キラキラしてる?
「自分勝手なイメージで他人を評価しているだけってことが往々にしてあるから、一歩引いて、別の視点を持つことも大事よ。例えば、その人のどこがキラキラしているのか考えてみたり。そしたら『本当に自分もこうなりたいのかな?』『SNSはキラキラしているけれど、この人も結構大変な思いをしているのかも』と、違う気づきがあるかも」
都合よく切り取って、ネガティブになっているだけ。
「人にはそれぞれいろんな時期があるんだから、常に誰かと比べて、自分のマイナス部分を探していたら、生きづらいだけ。その人になくて、アナタにあるものだっていっぱいあるじゃない。そう思えるようにならないと、バランスをとるためや、人を引きずりおろすために悪口を言うようになって、さらに負のスパイラルに陥るので気をつけて」
Tomyさん 精神科医。著書に『精神科医Tomyの自分をもっと好きになる「自己肯定感」の育て方』(小社刊)など。Twitterで自身の悩みと向き合う中で考えた「励ましの言葉」をつぶやき、話題に。一人称は造語の「アテクシ」。
※『anan』2021年2月24日号より。イラスト・カツヤマケイコ 取材、文・鈴木恵美
(by anan編集部)
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