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勘弁してほしい…! 男性が「もう付き合えない」と思う彼女の行動

ananweb / 2021年5月20日 21時0分

勘弁してほしい…! 男性が「もう付き合えない」と思う彼女の行動

現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、没頭できる趣味もなく、多忙な彼に会えないと何もすることがなくて自暴自棄に陥った26歳女性。彼にも疎まれてしまい、破局の危機を感じる彼女に、三松先生が強烈なアドバイスをしてくれます!

美奈子(26歳) “趣味レス女”やることないと命取り。連続LINE攻撃でフラれるかもの危機

【レスなひとびと】vol. 118

土曜日の朝9時。目は覚めたけれど、デートのない休日。起きてすぐ誠司からのLINEを確認したあと、Instagramを開く。骨格ウェーブに合うワンピース、ブルベに合うプチプラリップ…出てくる投稿を寝そべったままだらだら見続ける。

何時間経った? 目が疲れたのでいったんやめようと画面を暗くする。暗い画面に顔が映る。

むくんでいるじゃないかー。

目ヤニついたまま、髪はボサボサ。気分ダウン。ひとりで過ごす休日は長い。起きてから眠るまで、全部ひま。はあ、今日は何しようか。ひとりが楽だって感じる人もいるけど、美奈子は逆だ。本当に何をして過ごしたらいいかわからないのだ。料理、ゲーム、動画鑑賞、どれも時間を忘れるほど夢中になれない。

ひとつだけ興味を持てることといえば、誠司からのLINE通知を待つことくらい。彼が唯一の推しなのだ。彼といると自分が特別な人間のように思える。「かわいいね」って言われて、無敵気分になれちゃう。

でもひとりでいるとどんどん自信がなくなってくる。私ってつまらない女か? 趣味もなく、ひとり時間を充実して過ごせない自分。中身のない人間みたいで嫌いだ。休日、洗濯後はやることがなくなり彼にLINEしてしまうのだ。

「誠司、何してる?」

既読はつかない。仕事が忙しいって言っていたけど、2時間経ってもつかない。1Kの部屋で、息が詰まりそうになる。誰かを家に呼ぼうかな。でも彼以外に会いたい人っていない。

どんどんつまらない女になっていくような気がする。壁のシミを見つめながら、自暴自棄突入。もはや、誠司のことしか浮かばない。追撃LINEに加えて、電話もしてしまう。

5度目の電話に出た彼は「仕事がすっごく忙しいんだ。ちょっと勘弁してほしい。美奈子はなにか趣味とかないのかよ」。

速攻切られる。やってしまった。‟重い女”の代表入り。

振られる。嫌われる。息が苦しい。

鏡を覗くと、顔までブサイクになっていた。

【三松さんからのコメント】

恋に落ちると夢中になって、彼のことしか考えられない女性、いますよね。夢中になれるのはすっばらしいこと。恋なんか無駄って冷めてる人よりずっと人間的でいいじゃない。

でも、忙しい彼に一方的な連絡をし続けてしまうのは危険。うっとうしがられる。自分の世界を持ってない人って魅力半減です。没頭できる趣味があればいいですが、美奈子さんのように、どうにもこうにも動けない場合。やれることがひとつあります。

それは、彼が好きだと言っているものについての研究。
(彼ナシの場合は友達のでもいい)

彼が筋トレオタクなら、タンパク質多めの料理の特訓をしてみる。三島由紀夫が好きなら、三島由紀夫の本を順に読んでみる。Awesome City Clubが好きなら、曲を聴きまくってハモれるようにしてみる。結局彼のことかよ、と思うかもしれませんが、それでよし。どうせ、それ以外はやる気にならないんだから、いっそ極める作戦で。

次に会った時に話そう 歌ってみよう と思いながら、新しいことを学ぶ。グイっと吸収していけるはず。恋してる時って、最高の学習チャンスなのです。

TBS日曜劇場の「ドラゴン桜」観てますか。興味がなくても本質を考えるって、深い教えを桜木先生が伝えてくれました。まさにそれ。彼がなぜそれを好きなのか、ルーツを知る。彼の顔が浮かべばできてしまう。

彼もきっと「俺たちってもしかして趣味合う?」とうれしくなる。好きなことの話題を振ってもらうと誰しも心を開きます。

万が一、彼と別れても料理の腕や文学知識、カラオケのレパートリーは持ってて損ナシ。あ! もちろんエッチのテクニックもね。次のモテにつながる。学びは無駄になりません。

彼キッカケではじめたことが、My趣味になったという報告も多数です。お酒好きの彼のために、簡単おつまみを研究していたら楽しくなり、YouTubeでおつまみチャンネルを始めたなんて話も。ハッピーね。

「趣味レスで、ひとり時間をグズグズ過ごすな。『ドラゴン桜』を観て、全てのことの本質を考えてみろ。彼との恋愛の意味も見えてくるかもよ」

三松 真由美 
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。

©vitranc/Gettyimages

文・ 三松真由美

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