優木まおみ「10kg落ち、脂肪もすっきり」 41歳とは思えない“美脚”の秘密
ananweb / 2021年7月1日 20時10分
20代からグラビアやファッション誌でモデルとして活動を続け、41歳の現在も体に磨きをかけながら進化を続ける優木まおみさん。見惚れるほどの美脚を手に入れたマインドやメソッドに迫ります。
ピラティスを始めたら不調が次々に改善した。
2011年、フレッシュなセミヌードでananの表紙を飾ってくれた優木まおみさん。結婚、出産を経て2児の母になった現在は、美しさにさらに磨きをかけ、その進化が注目を集めている。ムダのない引き締まった体ながら、お尻、背中、ウエスト、二の腕などのパーツはそれぞれ曲線を残した理想的なシルエットで、すらりと伸びた脚はほどよいしなやかさと筋力を携えていてヘルシーに映る。
「’11年ごろはグラビアの撮影も多かったから、何か運動をしておかなくちゃ…って重い腰を上げて自己流のトレーニングをしたり、当時流行っていたエステやジムに通ったりもしていました。ただ、そもそも運動とか体を鍛えることが好きじゃなかったので、どれも長続きしなくて。それでも若かったから代謝もいいし、シルエットもそれほど変わることがなくみずみずしい体をキープできていたんですよね。それが、出産をしたら自分の体が別人になったように変わってしまったんです。1人目を出産した時は『辛い』なんて言いたくなくて、平気なふりをして必死にダイエットをして痩せました。ところが36歳で2人目を出産したら、さらに大きなダメージを受けてしまった。体型がどう、という以前に、必要な栄養も睡眠も何もかもが足りなくなって、さらに全身がカチカチに凝り固まって血流が悪くなり、自律神経のバランスまでも崩してしまったんです。体も心も、常にドーンと落ち込んで辛い毎日でした」
そんな時、たまたま近所を歩いていて見つけたのがピラティス教室。すがるような気持ちで飛び込んだという。
「産後痩せとか正直どうでもよくて、生きていくために必死だったんですよね。何もわからないままに体験してみたら、帰り道に心がパーッと開けた感じがしたんです。極端に言えば、もうダメだ…なんて思っていたのに、まだまだやれるかもという気持ちになっていて、これはなぜだろう? とピラティスに興味が出て。そこから週に1~2回通い始めました。そのうち、深い呼吸が身につくと交感神経と副交感神経のバランスが整ってきて気持ちが前向きになり、よく眠れるようになってきた。それまで悩んでいた頭痛や生理不順などの不調が次々と改善していき、通えば通うほど、どんどん体が整っていくのがわかったんです。1年後には体重が10kg落ち、諦めていた脂肪もすっきりしました」
悩みの原因を知れば必ず美脚になれる。
知れば知るほど楽しく、目に見えて体やマインドまでが改善していくことでピラティスにどんどんのめり込み、2年前にはついにインストラクターの資格も取得した。現在は指導にも取り組んでいる。
「ピラティスはエクササイズというよりは哲学。“動くマインドフルネス”といわれているように、私は生き方を指南してくれるものだと思っています。もちろん美脚になりたいなど、それぞれに理想の体はあるとは思うけれど、誰のような体になりたいとか、痩せたい! ではなく、一人一人の内面に必ずあるそれぞれの美しさを引き出すためのメソッド。自分に関心を持ち、自分のいいところ、悪いところを知ることが大事なんです。ちなみに今でも2~3週のサイクルで、体がまだまだ変わっていくことに気がつきます」
優木さんが考える“美脚”とは、それぞれの悩みやクセを解消してバランスよく整えられた脚。
「美しさはみんな違うし、脚の使い方や悩みはそれぞれ持っていて当たり前です。ただ、日本人の女性は前腿に体重をのせて生活しがちで、前腿と外腿がパンパンに張っているという人がとても多い。その原因は、前腿ばかりを酷使することで腿の裏側の筋肉が使えていないから。腿裏の筋肉が弱いと、お尻の筋肉も使わずに弱っていくためぽっこりお腹になり、そしてお尻とお腹の弱い筋肉をカバーしようと前腿と外腿、腰の筋肉に必要以上に負荷がかかって張ってしまうという悪循環を招く。これでは、太腿はいつまで経っても太いままです。原因がわかっていれば、あとは1つずつケアして解消していけばいい。たとえば、張っている前腿をストレッチなどでゆるめつつ、同時にお尻と太腿の裏にあるハムストリングスを鍛えること。さらに、足の裏のかかと、親指の付け根と小指の付け根の3点をきちんと地面につけて、正しい立ち姿勢や歩き方を心がけることも大事です。美脚に必要なのは、インナーマッスルと脚全体の筋力のバランスを整えること。前腿と外腿の長くて大きな筋肉に頼ってばかりではなく、短くて細かい筋肉もちゃんと使ってバランスよく体を動かせるようになると、どんどん引き締まってくるはずです」
方法としては、使っていなかった筋肉を使って強化するためのメソッドを実践しつつ、使いすぎているパーツの張り詰めた筋肉を、ローラーなどのガジェットを使ったりストレッチをしながらリセットすること。これで間違いなく美脚に近づけるという。
「よく『産前の体に戻れますか?』なんて聞かれますが、それは絶対にありません。老化を遡り若返るなんてことはなく、みんな同じように歳をとっていく以上、誰もが平等に体が衰えていくのは自然なことです。でも、どうせ老化するなら、進化しませんか? “過去の自分に戻りたい”という発想ではなく、この先何十年も生きていくことを考えて、それぞれの魅力や美しさを引き出すこと。そのために自分自身に目を向けて、偏った体の使い方を正し、体もそして心も心地よくする、それこそが美脚を手に入れる方法です。私は毎日、体の進化を感じるのが楽しみです」
Turning Point 1
30歳でananの表紙とグラビアを飾る。
2011年のダイエット特集にて、大胆なセミヌードで表紙に登場! 「30代になったばかりの当時は、何もケアしなくても潤いとハリのあるちょっとムチッとした体が保てていました(笑)」
Turning Point 2
34歳で第一子、36歳で第二子を出産。
2013年、33歳で結婚をし、2人の女の子を出産。子育てをしながらタレント活動を続けるが、産後は体の不調に悩まされる。そんな時にピラティスと出合った。
Turning Point 3
41歳で著書を出版。美しいボディが話題に!
産後の辛い時期を乗り越えてピラティスインストラクターになるまでやメソッドを綴った『忙しいならピラティス以外ぜんぶやめていい』(主婦の友社、¥1,540)を出版。
ゆうき・まおみ 1980年3月2日生まれ、佐賀県出身。『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)コメンテーターなどタレント活動をする傍ら、ピラティスインストラクターの資格を取得。身体美容家としても活躍している。
ビッグベスト¥59,400(バイ マレーネ ビルガー/エスアンドティ TEL:03・4530・3240) パンプス¥97,900(クリスチャン ルブタン/クリスチャン ルブタン ジャパン TEL:03・6804・2855) ピアス¥16,500 バングル¥14,850(共にブリー レオン) リング¥14,300(テンプル オブ ザ サン) 以上ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム TEL:03・3401・5001
※『anan』2021年7月7日号より。写真・魵澤和之(まきうらオフィス) スタイリスト・小川未久 ヘア&メイク・イワタユイナ 取材、文・若山あや 撮影協力・バックグラウンズ ファクトリー
(by anan編集部)
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