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さつま芋はレンジで温めない…! 「腸内環境を整え肌荒れを防ぐ」簡単すぎる方法 #132

ananweb / 2021年10月29日 22時0分

さつま芋はレンジで温めない…! 「腸内環境を整え肌荒れを防ぐ」簡単すぎる方法 #132

日頃の忙しさに空気の乾燥も手伝って、肌トラブルを起こしていませんか。漢方薬剤師の大久保愛先生が、腸内環境を整えて肌荒れを改善する方法を教えてくれます!

最近、肌荒れに悩んでいませんか?

【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 132

ついこの間まで冷房をつけていたのに、もう暖房をつける季節になりましたね。また、緊急事態宣言が解除されたこともあり、10月はなにかと慌ただしく過ごした人も多かったのではないでしょうか。乾燥した空気、忙しさが重なり、自分の体のケアを怠ってしまい、肌荒れに悩む人も出てきたのではないでしょうか。そんなときに、ちょっと気にしてほしいのが、便やガスの状態です。

量やニオイに変わりはありませんか? 食事内容やストレスなどが腸に負担をかけ、その結果肌荒れが悪化することがあるからです。さらに、寝る時間が遅くなり肌の再生が遅くなることがあるかもしれません。今の時期、マスクで顔が隠せるからあまり気にしないですむかもしれませんが、肌荒れは生活習慣の乱れの合図でもあります。

エアコンの影響や外気の影響でお肌の乾燥を感じやすい今の時期は、お肌のバリア機能が低下しやすく肌トラブルが表面化しがちになります。ということで、今週は腸から肌を整える食薬習慣を紹介します。

今週は、腸から肌を整える食薬習慣

最近、いつもと同じ時間にお通じがなかったり、便通がない日があったり、便がコロコロしたり、お腹がはったりということはないでしょうか。漢方では、今の季節、秋にこのような変化を感じやすくなるとされています。さらに、寒くなりすぐにエネルギーになる糖質やカロリーの高いこってりしたものを食べたくなったり、そういった食事に依存気味になってしまってはいませんか? 

これは腸内で悪玉菌を増やしてしまうような生活といえます。ただでさえ、空気が乾燥し、保湿しないとお肌のバリア機能が低下しがちな季節です。体のなか由来の肌トラブルはつくらないようにしたいですね。この内側からの原因となるものを漢方では、『痰湿』と呼びます。そこで、今週は『痰湿』を取り除き腸内環境を整えることで肌荒れを予防する食薬習慣を紹介します。食べるとよい食材・メニューは、【サツマイモの豚キムチ炒め】です。

食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:サツマイモの豚キムチ炒め】

作り方は、サツマイモを好きな大きさにカットして、フライパンで中弱火で炒め、火を通します。そこに豚肉を入れ、火が通ったらキムチと味噌、胡麻、みりんなどで味を整えて完成です。

【サツマイモ】

サツマイモといえば、腸を活発に動かすイメージが強いですよね。その通り食物繊維を多く含みますが、そのほかにもエイジングケアに役立つビタミンC、ビタミンE、βカロテン、ポリフェノールの一種であるヤラピンなども含んでいます。とくにヤラピンは、サツマイモの皮に多く含まれているので、サツマイモは皮までしっかり食べましょう。



【キムチ】

白菜、大根、トウガラシ、ニンニク、魚介の塩辛などを一緒に発酵させたのがキムチです。腸に良い乳酸菌が多く含まれているだけではなく、抗菌作用の高い食材や胃腸の働きを整える野菜などを使うので、トウガラシが刺激になる人以外には、とても機能性の高い食材です。

サツマイモを単体で食べるときに、レンジを使わず、蒸したりオーブンで焼いたりしてゆっくり火を通すと腸を整える麦芽糖が5倍程度増えるようです。なので、今回のレシピのように炒めて作るのは腸活におすすめですね。ほかにも腸活のできるレシピは、『不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

※食薬とは…
漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。

月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。

つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。

Information

大久保 愛 先生
漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。
公式LINEアカウント@aika

『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。

『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)
体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。

©Mykola Sosiukin/Gettyimages
©Mariia Skovpen/Gettyimages
©stockfour/Gettyimages

文・大久保愛

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