ベッドの上で違和感を覚えて… 30代妻を追い詰めた「不倫夫の裏の顔」とは【前編】
ananweb / 2021年12月25日 20時15分
平凡な家庭生活を送っていると安堵していたのに、ふとしたきっかけで夫の裏切りを知り、衝撃を受ける女性は少なくありません。今回は夫の裏の顔を知ってしまってから、夫のすべてが信じられなくなったという香澄さん(仮名・当時34歳女性)に、メンタル心理カウンセラーの並木まきが話を聞きました。
ベッドの上で知らない女性の名前を…
香澄さんは、ふたりの娘と夫とともに、自分でも「平凡で平和」と感じる結婚生活を5年間続けてきました。夫も子煩悩で、娘を溺愛。「幸せな結婚生活を送れている」という認識でいたそうです。しかしある日の夜、香澄さんが不安になる出来事が起こりました。
「2人目の娘が生まれてからも、夫婦の営みが月に2~3回はあったんですけど、あるとき夫がベッドの上で私ではない女性の名前を言いかけたんです。それまでそんなことはなかったし、そもそも最中に私の名前を呼ぶこともなかったので、何か変だなと感じたんですよね。
その瞬間、夫も一瞬だけ慌てたような表情になり、そのあと私の名前を言い直したのにも違和感がありました」
振り返ると不審な点がいくつもあった夫
その夜を境に、なんとなく夫に不信感を抱いたという香澄さん。振り返ると、夫の行動にはいくつか不審な点もあったそうです。
「あとから思い返すと、子どもが熱の日に外出したり、共働きなのに一切家事をしなかったり、夜中にコソコソと小声で長電話をしていたりと、いわゆる家庭をおざなりにするところがありました。どこの夫婦もそんなものだろうと、あまり気にしないようにしていたのですが、その辺りもなんとなく引っかかるようになっていきました」
ある日、ベッドで寝ようとしたら、夫側のふとんに見慣れないスマホを発見したという香澄さん。スマホを2台持ちしているとは聞いていなかったので、直感的に「おかしい」と思い不倫を疑い問い詰めると、付き合った当初から何度も浮気をしていたことが発覚したそうです。
「そのときは『あぁ、やっぱりね』という気持ちでした。ショックというよりも、さてこれからどうしようかな…と妙に冷静な自分がいましたね。
でも、火遊びの不倫程度なら、娘も小さいし、目をつぶろうかなと考えていました」
子どものためを思って我慢していたけれど…
ところがその後、夫は「火遊び」どころか、どの不倫にも「真剣」で、さらには香澄さんが想像していたよりも不倫の回数が多かったことが判明。「さすがに見すごすわけにはいかない」と香澄さんが夫に苦言を呈すと、夫婦仲はどんどん悪化していったそうです。
「離婚の二文字を考えなかったわけではありませんが、パパを大好きな娘たちのことを思うと、どうしても離婚という決断ができずにいました。
けれどその頃には、夫の顔を見るのもウンザリ。私自身幸せなんて実感できる状況ではなく、むしろ結婚生活を地獄のように感じていましたね」
そんな険悪な夫婦生活は、夫の不倫が発覚した夜から半年以上も続いたそう。その間も夫の不倫は続いていて、たびたび女性の影を感じる夫の姿に、香澄さんは強い嫌悪感を抱いていたと言います。
そんな香澄さんに、あるとき転機が訪れることに。
信頼していた夫の「裏の顔」を知ってしまえば、以前のように夫を愛せなくなる女性は少なくありません。しかし「離婚」は最終手段であることから、夫婦関係の修復を望む女性も多いでしょう。
修復への努力が報われるかどうかは、不倫夫が改心するかどうかにも関係してくるもの。非常に難しい問題でもあるのでしょう。
©Willie B. Thomas/gettyimages
©Dan Phan / EyeEm/gettyimages
文・並木まき
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