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今日の災難を逃れる「おまじない」1粒ウメボシを朝、食べると・・・?【6月16日~25日】

ANGIE / 2016年6月15日 16時59分

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6月16日~20日は七十二候「梅子黄ばむ(うめのみきばむ)」、21日~25日は「乃東枯る(なつかれくさかるる)」の時期です。「梅子」という言葉、可愛らしいひびきがありますね。

熟す前の青い梅は、その名も「青梅(あおうめ)」。この時期、青い梅の実も熟して黄色に染まります。中国では、長雨が降る頃ということで「梅雨(つゆ)」という言葉が生まれたとか。

今日は美容にもよい「梅干し」について! 食べるだけで福が訪れるさわやかな朝の習慣や、難を逃れるおまじないをご紹介します。
七十二候とは?
時間に追われて生きることに疲れたら、ひと休みしませんか? 流れゆく季節の「気配」や「きざし」を感じて、自然とつながりましょう。自然はすべての人に贈られた「宝物」。季節を感じる暮らしは、あなたの心を癒し、元気にしてくれるでしょう。

季節は「春夏秋冬」の4つだけではありません。日本には旧暦で72もの豊かな季節があります。およそ15日ごとに「立夏(りっか)」「小満(しょうまん)」と、季節の名前がつけられた「二十四節気」。それをさらに5日ごとに区切ったのが「七十二候」です。

「蛙始めて鳴く(かえるはじめてなく)」「蚯蚓出ずる(みみずいずる)」……七十二候の呼び名は、まるでひと言で書かれた日記のよう。そこに込められた思いに耳を澄ませてみると、聴こえてくるさまざまな声がありますよ。

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朝、梅干しを食べると、1日の災難を逃れられる。
Traditional preservation food _ pickled plum in Japan

朝、出かける前に梅干しを食べると、その日一日の災難を逃れられるという話を聞いたことはありませんか?

昔、旅人がその土地土地の風土病にかからないよう、梅干しを薬として持ち歩いていたことが由来とされています。

梅はその日の難のがれ。温泉宿に宿泊すると、必ずと言っていいほど、朝食に梅干しが出されますね。それは今もこの説が生きているから。朝の梅干しは、昔と変わらぬ旅人へのおもてなしの心、なのですね。

 
朝茶(あさちゃ)で福を授かろう!
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梅干し同様、朝に飲む一杯のお茶には災難を逃れ、福を授ける力があると言われています。

皆さんは今日、どんな朝をお過ごしでしたか? 昨日の疲れもとれないままに目覚まし時計にたたき起こされ、バタバタと準備をして会社へ、という方もいらっしゃることでしょう。

一日のはじまりに、一杯の熱いお茶と梅干しはいかがですか? ぼーっとした頭もすっきり。

熱いお茶と梅干しの酸味が体にしみわたり、心も体も脳も、さわやかに目覚めていく。その感覚がたまりません。

 
たとえばこんなふうに!「あんず」でいかが?
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最近の私のお気に入りは、モダンな有田焼KIHARAのカップにそそいだ熱いお茶と、青森の八助のしそ漬け。余計な添加物を一切使用していない伝統の製法でつくられた梅干し、ならぬ「あんず干し」です。

梅とあんずは同じバラ科なんだそうです。酸味が強く、種が実からはずれにくいのが「梅」。簡単にはずれるのが「あんず」。今から約260年前に神社の境内の桑の実と南部梅を交配させたところ誕生したのが、こちらのあんず。

「梅」とよばれるあんずは、口に入れた瞬間、昔ながらのすっぱさが広がりますよ。二人でシェアしていただくのにも、おすすめの大きさです。

 
まるでルビーのように艶めく「梅干し」
神山ルビィ詰め込み作業 (1)

Photo by 植田彰弘


徳島県神山町でつくられている「神山ルビィ」も絶品!

その昔、青梅の取引価格が高値だった当時、青梅のことを宝石にたとえて「ダイヤ」と呼んでいたとか。それにちなんで、完熟、無添加、ぴかぴかと宝石のように艶やかに輝く真っ赤な梅干しを「ルビィ」と名づけたそうです。

口に入れた瞬間、故郷に帰ってきたような懐かしさを感じるルビィ。おいしい梅干しがつくられている町は、どこまでものどかです。

 

現在暮らしている集落の風景

Photo by 植田彰弘


神山は、食の神さまであるオオゲツヒメをお祀りしている、自然豊かな地。日本の原風景が広がる神山の魅力に魅せられ、移住する若者も多いそうです。

梅干しがつくられた町々に思いをはせて、感謝の気持ちでいただきましょう。梅干しは、食の神さまからの贈り物。明日から、朝茶と梅干しで災難とさようならしましょう!

 
6月21日~25日「乃東枯る(なつかれくさかるる)」
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梅が黄色に熟すと、寒い冬至の頃に芽を出した「乃東(だいとう)」が枯れたような姿に。乃東は「夏枯草(かこそう)」「うつぼぐさ」とも言われています。

ちょっぴりラベンダーに似ている紫色の花。花が終わると、黒っぽくなった花穂が残るので、この名で呼ばれるようになったとか。

おそらくこの花の名を、はじめて耳にした方もいらっしゃるでしょう。昔から利尿薬など、生薬として用いられてきたそうです。口内炎にもいいと言われています。

昔の人は、けっして華やかとは言えない花々も見つめていたのですね。なんともやさしいまなざしで。

 
6月は、食で季節を味わってみて
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いかがでしたか? 梅干しはもちろん、この時期、茗荷もおいしいですね。大さじ3の酢、小さじ1程度の砂糖に茗荷をつけて、茗荷寿司はいかがでしょう。日本酒にぴったりです。

また茗荷のお漬物を蓮の花のように並べれば、ちょっとした夏のパーティーメニューになりますよ。

季節を「食」で楽しむ! 食いしん坊の女性にはたまりません。

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【参考】『くらしを楽しむ 七十二候』広田千悦子/泰文堂

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