故アダム・ヤウクが惚れ込んだ狂熱の青春映画『ベルフラワー』

AOLニュース / 2012年6月13日 12時10分

Filed under: ムービー, ミュージック

衝撃的な映像表現と過激なストーリーで注目を集める映画『ベルフラワー』。世界滅亡に憧れる男の夢と挫折、怒りと悲哀が爆裂する異色の青春映画だ。

監督、脚本、製作、編集、主演を務めたのは無名の若き天才エヴァン・グローデル。自ら経験した究極の孤独と絶望を、スタッフ・役者陣が全員無名、映画業界に何のツテも無いまま人生の全てを賭けてスクリーンに叩きつけた。そんな激情的なインディペンデント映画を、全米公開にまでこぎつけたのがビースティ・ ボーイズの故アダム・ヤウクだった。


(C) 2011 Bellflowerthemovie, LLC
「スタッフ含めて全員、このとんでもないデビュー作を扱えることに興奮している。監督のエヴァン・グローデルは私のプリウスを火炎放射器付のバイオ燃料仕様に改造してくれるとも約束してくれた。」

2011年サンダンス映画祭で初上映し観客を熱狂の渦に巻き混んだわずか6日後、故アダム・ヤウクが設立したオシロスコープ社は本作に関わる権利を獲得し、アダムが喜びの声明を発表した。

以後、世界中の映画祭への出品から全米公開など映画に関わるすべてを展開。また権利処理が難しいとされる音楽使用権とその費用に関してもアダム自らのコネクションを使い交渉を手伝ってくれた、とエヴァンは語る。

「アダムは方々に連絡してくれて<頼むから安く使わせてくれないか>と頼んでくれていた。たしか彼がグラミー賞かなんかに行ってるときだと思うけど、携帯メールが来た。<いまグラミーに来てるけど、3社の巨大な音楽出版社やレコード会社の重役といっしょにいる。彼らにはすべて事が進むようにと伝えてある> と。ということで僕らは希望の音楽を格安で使うことができたんだ。」


(C) 2011 Bellflowerthemovie, LLC


そんなある日、契約書に含まれていた「エヴァンは火炎放射器を2器、アダムに製造・提供しなければならない」という条項に対し、未納品の状態を心配していたエヴァンにアダムから携帯メールが届く。「火炎放射器のことは気にしなくていい。でも実際に火を噴かなくてもオフィスに飾るだけでもカッコいいから、余裕があったら頼む。」これが、2人の最後のやりとりとなった。

映画を愛したアダム・ヤウクに、エヴァンは語った。「彼は『ベルフラワー』の最大の理解者だった。作品を信じてくれたんだ。」


★熱狂のレビュー!
「タランティーノ的な野生のエネルギーが暴発!」(Chicago Sun-Times)
「男の愚かさと錯乱を『ファイト・クラブ』以来最も強烈に描いた一作!」(MSN)
「この爆発的デビュー作は、毒々しい美しさに満ちている。とんでもない映画だ。」(Peter Travers, Rolling Stone)
「本年度ベストの一本。近年稀にみる創造力と独創性に溢れた青春映画の最高作。」(Joshua Brunsting, Criterion Cast)

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