ヤマト発動機工場潜入レポート 職人技が光る、日本の製造業の未来があったぞ!

AOLニュース / 2014年1月20日 12時0分

ヤマト発動機工場潜入レポート 職人技が光る、日本の製造業の未来があったぞ!


当サイトではこれまで、うまい食べものを探訪しつつ、ボートレース場を巡ってきたが、その成果が実ってか、ボートレースに使われるボートとモーター(ボートレースではエンジンをこう呼ぶのだ)を製造する工場を見学する機会に恵まれた。
うまい食べものも大好きだが、工場見学も大好物である筆者は、喜び勇んで「ヤマト発動機」のある群馬県太田市へと向かったのであった。


ボートレースのボートとモーターを製造しているのは、ヤマト発動機のみである。つまりシェア100%。競技に使用されるボートとモーターの全てを生産しているわけだから、その役割は重大である。
そんな、ボートレース界の生命線をになうヤマト発動機の工場見学。興奮を抑えきれずに工場へと足を踏み入れたのだが、その内部は、興奮という二文字では表せないほど魅力的であった。


まず、ボートの製造工程を見学したのだが、その様子は例えるなら楽器づくりのよう。
ボートレースに使用されるボートはすべて木製だ。
ボートレースは、競技の公平性を保つため、ボートやモーターの性能差を極力小さくしなければならない。そのため、完成したボートのサイズの誤差はミリ単位で定められている。重量70kg弱の船体を数百グラムの重量差で製造するのは、容易ではあるまい。
実際、製造工程には、そのための工夫が随所に取り入れられていた。

まずは材料となる木材。品質のいい最高級の材料を輸入し、それを半年から場合によっては2年間も「寝かせ」るのだ。これは乾燥による変形を抑えるため。
じっくり乾燥させた木材を加工する前に、ボートに適しているか改めて選別する。高品質な木材を用意しているにもかかわらず、この時点で半数ほどが「使用に適さない」と判断されるそう。吟味に吟味を重ねて材料を選んでいるのだ。


こうして準備された材料は、大型の機械でカットされる。
カットされた部品は、重さごとに選り分けられる。定められたサイズにカットされた部品は、木材の性質上、どうしても重さに偏りができてしまう。
これを適当に組み上げたのでは、ボートの重さも変わってしまう。
それを避けるために、たとえばAの部品が重めにできあがった場合には、軽めに仕上がったBの部品と組み合わせることで、重量差を極限まで小さくするのだ。


組立の工程も大型の工作機械を用いて行われるが、最終的には職人の手仕上げが必要となる。
ゼロコンマ数ミリの単位でカンナをかけ、ボートを仕上げるのだ。
そうしてできあがったボートは、まるで芸術品のようですらある。

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