銀河帝国皇帝はジョブズである? 『スター・ウォーズ』に学ぶ人心掌握術

AOLニュース / 2014年2月26日 17時0分

銀河帝国皇帝はジョブズである? 『スター・ウォーズ』に学ぶ人心掌握術


今回は、島耕作ばりのスピードで最高権力の座を手にしたパルパティーンさんに、人心掌握術を学びましょう。パルパティーン。別名ダース・シディアス、のちの銀河帝国皇帝。え? 知らないって? 映画『スター・ウォーズ』の悪役ダース・ベイダーの上司にして、シリーズ全体を通じた超S級の黒幕ですよ!


『スター・ウォーズ』は全部で6本もある壮大なスペース・オペラですが、見方を変えると、その前半(エピソード1から3)は、パルパティーンという野望に満ちたオジサン田舎議員がみるみる出世して皇帝にまで上りつめるという、本宮ひろ志のマンガみたいな超成り上がり話です。

ここで、パルパティーンさんが成し遂げた主な業績を並べてみましょう。ただ、劇中の固有名詞や架空の組織、SF設定はたいへん複雑なので、わかりやすいたとえ話にアレンジしてみました。

 ・選挙中、チンピラに裏で指示を出して自分を襲わせ、同情票で当選
 ・敵国のカネで兵器を発注し、その兵器で敵国を攻撃して国ごと征服
 ・他社の超絶スーパー社員を自社にヘッドハントし、自分の右腕として汚い仕事をすべて押し付ける

昭和の大物政商みたいなオッサンですね。ちなみに「他社の超絶スーパー社員」にあたるのがアナキン・スカイウォーカー、のちのダース・ベイダーです。

当時アナキンは「ジェダイ」という老舗のNPO法人みたいな団体で国際紛争を解決する超有能な仕事人でした(たとえ話です)。ところがパルパティーンさんの巧みな引き抜き工作によって、彼が起業した何の実績もないヤバげな会社に電撃移籍(もちろん、たとえ話です)。これを機に、パルパティーンの会社は、スティーブ・ジョブズ復帰後のアップル並みに急成長を遂げるのです。

では、そんな有能な社員であるアナキンを、パルパティーンさんはどうやって懐柔したのでしょう? フローチャートにまとめてみました。

 アナキンに「ジェダイは君の能力を十分に評価していないね」と言う
 ↓
 アナキンがジェダイ在職中にもかかわらず、「副業でいいからうちでも働いてほしい」「実は君が欲しいんだ」と懇願し、誠実な気持ちを猛烈アピール
 ↓
 「ジェダイ」のブラック企業ぶりをアナキンに吹聴
 ↓
 「転職すれば君の家族の病気を治せる」とドヤ顔で主張

お気づきでしょうか。これ、彼氏持ちの薄幸な女性をぶんどる方法とまったく同じです。君のことを理解しているのは僕だけだよ 君の彼氏はひどい男だ 僕のところに来れば悩みが消えるよ、の必殺3段コンボ。最後は若干、怪しげな新興宗教のマインドコントロールっぽいですが。

ということで、欲しい人材を引っ張りたいなら、パルパティーンさんに学んでください。ただし彼、映画のシリーズ後半(エピソード4から6)で、右腕だったはずのアナキン(ダース・ベイダー)に裏切られて破滅します。まるで、ペプシからヘッドハントしたジョン・スカリーに、創業した会社を逆に追い出されてしまった80年代のジョブズのように。

最後に、ジョブズがスカリーをハントしたときの有名な一言を。

 「残りの人生も砂糖水を売ることに費やしたいか、それとも世界を変えるチャンスが欲しいか?」

ジョブズ、そこはかとなく皇帝っぽいじゃん!

(稲田豊史)

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